災害に備えるためには、個人や家族をはじめ、まち全体で助け合うことが大切です。今回のテーマは、個別避難計画と地域防災リーダーです。より強く、より安全なまちをめざしたそれぞれの取り組みをご紹介します。
■防災×SDGs
災害弱者への支援、防災訓練への参加など「共助」の取組はSDGsにつながります。
SDGsアイコン11(住み続けられるまちづくりを)
SDGsアイコン13(気候変動に具体的な対策を)
■みんなで助け合う「個別避難計画」の作成をすすめています
近年多発している災害では、多くの高齢者や障がい者の方々が犠牲となっています。都島区では、災害が起こったときに一人でも多くの命を救うため、個別避難計画の作成に取り組んでいます。
▽個別避難計画とは?
要援護者名簿(※)に登録されている方の「避難場所」「避難経路」「避難を支援してくれる方」「配慮が必要なこと」などを記載した計画です。
(※)大阪市が把握している要援護者のうち、町会等への個人情報の提供に同意された方が掲載された名簿です。都島区では約2,500人の方が同意されています(令和6年3月末時点)。
▽要援護者とは?
・介護が必要な方
要介護3以上、要介護2以下で認知症が進んでいると判断された方
・日常生活に支援が必要な方
身体障がい者1級・2級、知的障がい者A、精神障がい者1級、視覚障がい・聴覚障がい3級・4級、音声言語機能障がい3級、肢体不自由3級、難病患者の方
▽個別避難計画を作成し、災害に備えよう
要援護者名簿に登録されている方へ個別避難計画の用紙を順次送付しています。避難を支援してくれる方などへの個人情報の提供に同意いただける方は、必要事項を記入のうえ同封する返信用封筒で送付してください。
なお、災害の規模や状況により、避難を支援してくれる方が支援活動に従事できない場合があります。
■地域防災リーダーは、まちの安全を守るボランティア
都島区では、災害時にまちの安全を守るために300人を超える地域防災リーダー(以下、防災リーダー)が地域の推薦を受けて活動しています。日頃からさまざまな訓練や研修に参加して、災害が起こったときに迅速に対応できるように備えています。
また、未来を担う子どもたちに防災意識を高めてもらうため、区内の小中学校で行われている防災学習に積極的に協力しています。
▽消防署から専門的な技術を学べる
防災リーダーは、災害時に必要な知識に加え、消火、救助活動などのスキル向上のため、都島消防署員から直接指導を受けています。
また、日頃から防災リーダー同士のネットワークを通じて情報を共有し、大規模な災害が起こったときの協力体制の強化を図っています。
▽防災リーダーからひとこと
西都島地域 地域防災リーダー隊長 岡崎 安志(おかざき やすし)さん
1月と2月に都島小学校で避難者の受け入れをはじめとした避難所開設運営訓練を実施しました。久々の訓練で、経験の浅い防災リーダーも多く参加しました。皆さんが一生懸命取り組んでいる姿を見て頼もしく思うと同時に、繰り返し訓練を実施して経験を積むことの重要性も実感しました。
大規模災害に備え、「自分たちのまちは自分たちで守る」を合言葉にこれからも頑張っていきたいと思います。
※「岡崎」の「崎」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■参加してわかる“わたしのまちの防災”
都島区は三方を川に囲まれており、川に面したまち、高層マンション群のまち、海抜の低いまち、巨大ターミナルのあるまちなど、いろいろな特徴があります。そして浸水対策や帰宅困難者対策など、それぞれのまちによって対策が異なります。あなたのまちでも、災害に強いまちづくりをめざして、さまざまな防災訓練が行われています。その中心にいるのが防災リーダーです。興味がある方は、区ホームページをご覧ください。
区ホームページ(QRコードは本紙をご覧ください。)
問い合わせ:まちづくり推進課2階22番
【電話】6882-9902 【FAX】6352-4558
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