■乳幼児突然死症候群(SIDS)
SIDS(シズ)は、それまで元気だった赤ちゃんが、眠っている間に事故や窒息ではなく突然亡くなってしまう病気です。日本での発症は年々少なくなっていますが、令和4年には47人の赤ちゃんが死亡し、乳児期の死亡原因の第4位となっています。
SIDSの予防方法ははっきりと分かっていませんが、以下のポイントを守ることで発症率が低くなるというデータがあります。
◇1歳になるまでは、あおむけに寝かせましょう
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、うつぶせに寝かせた方が発症率が高いということが分かっています。
医学上の理由でうつぶせ寝をすすめられているとき以外は、赤ちゃんの顔が見えるようにあおむけに寝かせ、なるべく赤ちゃんを一人にしないようにしましょう。
◇できるだけ母乳で育てましょう
母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発症率が低いことが分かっています。母乳育児が可能な人は、できるだけ続けましょう。
◇たばこをやめましょう
たばこは、SIDS発症の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙は赤ちゃんの体重が増えにくくなり、呼吸中枢にもよくない影響を及ぼします。
妊婦自身の喫煙や、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙もやめましょう。身近な人の理解も大切なため、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
SIDSでは、亡くなった原因が分からないことから、両親が自分に何か落ち度があったのではないかと、自分を責める気持ちになりがちですが、これは病気で、過失によるものではありません。赤ちゃんにとって安全で、安心して子育てができる環境づくりをしていきましょう。
問合せ:子育て支援課
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