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【特集】D-1グランプリ2023(市内学校対抗ディベートマッチ)

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大阪府寝屋川市

寝屋川教育進行中!
寝屋川市内小・中学校約640チームの頂点を決める!

令和5年12月22日に開催された学校対抗戦「D-1グランプリ2023(ディベートマッチ)」。
今回は当日の熱い議論の風景と、本選に臨むべく日々の練習を重ねてきた様子、そしてグランプリを受賞した学校の声などを紹介します。

■目指せ初代グランプリ!
D-1グランプリ予選会では、全ての市立小学校5年生1593人(約320チーム)と、市立中学校2年生1563人(約320チーム)が参加し、各校の代表チームを決める選抜が行われました。
選抜された各校の代表チームは、小学校・中学校の各部が6ブロックに分かれてトーナメント方式で試合を行い、小・中学校各6チームが本選へ進みました。
本選では出場校同士によるディベートマッチが1試合ずつ行われ、対戦結果と議論内容により、小・中学校それぞれでグランプリ賞1校が決定されました。

◇「寝屋川教育」と「ディベート」
市では、子どもたちの「考える力」をベースとした、学力・体力・非認知能力の向上のための「寝屋川教育」を確立し、「考える力を身に付けた、たくましく生き抜く子」を目指す子ども像として、ディベート教育の取り組みを推進しています。

■対戦表と勝敗・グランプリ受賞結果
◇中学生の部
論題:仕事において重視するのは、お金よりやりがいである。
・[肯定側](WIN)第八中学校 vs [否定側]中木田中学校
・[肯定側]第六中学校 vs [否定側](WINグランプリ)第十中学校
・[肯定側](WIN)第一中学校 vs [否定側]第三中学校

◇小学生の部
論題:日本では穀物の自給率を高めるべきだ。
・[肯定側](WIN)中央小学校 vs [否定側]成美小学校
・[肯定側]桜小学校 vs [否定側](WIN)石津小学校
・[肯定側](WINグランプリ)木屋小学校 vs [否定側]啓明小学校

■中学生の部
論題:仕事において重視するのは、お金よりやりがいである。

◇グランプリ受賞校 第十中学校・否定側の論述
そもそも、やりがいがなくても仕事を続けるのは可能であり、そして報酬こそが生活を豊かにし、それが努力や、やりがいに繋がると言えるのではないでしょうか。

■小学生の部
論題:日本では穀物の自給率を高めるべきだ。

◇グランプリ受賞校 木屋小学校・肯定側の論述
輸入にかける費用を、耕作放棄地問題など、担い手を増やすことに回すべきです。
日本の農作物を作り、消費することが、日本の農家を守ることになるからです。

■グランプリ受賞校インタビュー
◇中学生の部 第十中学校
出場生徒コメント:第六中のパターンを複数想定し、本選に臨みましたが、予想の裏をかかれた立論を聞いたときはびっくりしてしまいました。作戦会議でチーム全員で悩んで、考えつくしたことが勝因の1つだったと思います。
ディベートは、毎回自分の考えが成長していくのを、自分で感じたりすることができたり、論の弱い部分をチームみんなで話して補うことができたりして、とても楽しい時間です。

学校長コメント:「チームワークを大切にして楽しむこと」「議論に一貫性を持たせてやり抜くこと」「説明の根拠をしっかり調べること」の3つに注力して練習してきました。これからも、ディベートを通じた人との繫がりを深めていきたいと思います。

◇小学生の部 木屋小学校
出場児童コメント:相手の啓明小学校も、最初の立論を聞いたときに、すごく練習してきてこの場に立っていることが伝わってきました。手強い相手との戦いになりそうだと思いました。
後輩たちに伝えたいことは「練習を重ねてきた自分と仲間を信じて自信を持ってしゃべる」ということです。
ディベートはとても面白いです!大人になってもきっと役立つと思います。

学校長コメント:伝えたいことを的確に表現すること、ICTを活用したデータ収集などに力を置いて練習してきました。そのような日々の積み重ねの結果が形となって本当にうれしいです。

■中学生の部 講師
中川 智皓 氏
・大阪公立大学工学研究科機械系専攻准教授
・一般社団法人パーラメンタリーディベート人材育成協会代表理事
東京大学英語ディベート部を設立。国内における「ディベート」の第一人者であり、国際的論文を多数寄稿。令和3年から市教育委員として、ディベート教育の推進に関する指導・助言を行っている。

『生身の人間の言葉は、人生を背負った価値観・考え方なのです。これはAIでは得られません。これらの力が育つ寝屋川市のディベート教育は、日本のモデルだと思います。』
(中学生の部・当日の講評より)

■小学生の部 講師
菊池 省三 氏
・元北九州市立小学校教諭
・文部科学省懇談会委員
・富士河口湖町立教育センター教育アドバイザー
・菊池道場 道場長 など
NHK「プロフェッショナルの流儀」や日本テレビ「NEWS ZERO」「世界一受けたい授業」など、多くのメディアに出演。市ではディベート教育の研修講師を務め、指導・助言を行っている。

『みんな、相手の論旨を先回りした立論をして、議論している。これは「相手を思いやり、考える力」が身に付いている証なんです。これがディベートであり、寝屋川市が取り組んでいることなのです。』
(小学生の部・当日の講評より)

問合せ:総合教育研修センター
【電話】822・2126

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