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【特集1】将来、子どもを持ちたいと考えている皆さんへ 卵子と精子の「老化」のお話(2)

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大阪府寝屋川市

■精子の「老化」による質の低下
精子は男性の精巣で生涯を通じて作られますが、加齢と共に、精巣の大きさも少しずつ小さくなり、男性ホルモンをつくる力も緩やかに低下すると言われています。
また近年では、精巣の老化が精子の受精率低下と受精卵の発生率低下を独立して引き起こし、妊よう性※の低下に至ったという研究や、精子の老化が子どもの神経発達障害に与える遺伝子上の影響についての研究など、これまで知ることが難しいと言われてきた精子の「老化」による質の低下について研究が進められています。

※妊よう性とは…妊娠し、子どもを授かるために必要な能力。女性と男性のどちらにも関係します。

◇30歳代と50歳代の精子の比較
※30歳代を100%とした50歳代の状況
(%)
量:78~97
運動率:63~97
正常形態率:82~96
一般社団法人日本生殖医学会「生殖医療QandAよくあるご質問Q25.男性の加齢は不妊症・流産にどんな影響を与えるのですか?」
【HP】http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa25.htmlを基に寝屋川市企画三課が作成

■正しく知るべきこと!
精子の「老化」による質の低下が、妊よう性の低下や神経系に関わる遺伝子へ及ぼす影響などについては現在研究が進められています。

■あらかじめ「老化」を知っておく
平成29年に大阪府が民間事業者と連携して行ったアンケートによると、「将来子どもを持つことに不安なことがある」と答えた女性は、全体の8割以上いたという調査結果があります。

◇子どもを持つことを想定した際、不安なことは何ですか?(複数回答)

株式会社エムティーアイ「ルナルナ×大阪府 大阪府女性の妊娠・不妊に関する意識調査」2017年を基に寝屋川市企画三課が作成

そして、上の図のとおり、そのうち8割以上が不安の内容として「自分が妊娠できるかどうか」を挙げています。
卵子と精子の「老化」について正しく知っておけば、将来、子どもを持つに当たって、そのタイミングを考える際の参考とすることができます。

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