昭和50年代に岸和田で創業した大下工務店が手掛ける「組駒」は、発案から実用化まで約5年もの歳月をかけて開発されました。
本来、大きく太い樹木を輪切りにして製造されるだんじりのコマですが、「組駒」は30個ものパーツを組み合わせて作られています。製法にこだわり、接着剤を極力使わずに製造していますが、だんじりの曳行(えいこう)にも耐えられる強度があります。
そんな「組駒」を開発した背景には、だんじりのコマ製造に使用される松の木の減少が大きく影響しています。価格の高騰やコマに見合った大きさの樹木の減少により、将来的にはコマを製造できなくなるという懸念がありました。
「組駒」は、このような状況を打破すべく独自に開発されました。間伐材を使用しているため環境にやさしく、低コストで製造できるのが特徴です。すべてオーダーメイドで製造しており、現在ではだんじりだけでなく、日本各地の山車(だし)や屋台のコマにも使用されています。
だんじりの製造やお寺の建設も手掛ける大下工務店の「組駒」。だんじり祭にお越しの際は、ぜひ注目してご覧ください
問合せ:
商品について…株式会社大下工務店【電話】432-6924
岸和田ブランドについて…産業政策課事業者支援担当【電話】423-9485【FAX】423-6925
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