毎月、市立小・中学校の取り組みや注目の人物、普段取り上げられない教育現場の舞台裏などを紹介・お知らせします。
◆今月は、摂津市教育委員会が力を入れて取り組むの中から、“企業連携”を実際に行った小学校を2カ月にわたって紹介します。
今年度から、応援企業等の登録制度もスタートしています。ご協力いただける企業様をお待ちしております。ぜひご登録ください!
◆教育委員会では、キャリア教育を理解し、子どもたちの学びを応援してくれる協力企業(団体)などを募集しています。
“企業連携”によるキャリア教育では、職場を訪れて仕事を体験するといった従来型の職場体験だけではありません。
「職種体験」…企業などの課題を考え、関係者らとのディスカッションなどをとおして課題に対する解決策などのアイデアを児童・生徒が出し合います。
「社会人トーク」…実際に社会人と話す機会を持つことで、多様な考え方・生き方を知り、自分の興味・関心に気付くことで、児童・生徒が進路を考えるきっかけにつなげます。
キャリア教育への参画や職場体験の受け入れによる、地域行事への参画や支援、地域への企業の開放などによるができます。子どもたちのために、皆さんの力を貸してもらえませんか。
●キャリア教育担当 宗木指導主事
なぜ今、キャリア教育に地域や産業界との連携が必要か
・子どもたちに求められている力
→将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力
・そのための「ロールモデル」が必要
→こんな大人になりたいなと思える大人と出会う機会を作ることが大事
◆ものづくりの魅力を知る 手作り納豆体験
飼北小学校の3年生は、普段は革製品を扱うリリーレザーデザイン大城さんの協力で、納豆づくりに挑戦しました。
大城さんから「ものづくり」の楽しさについてお話を聞いた後は、いよいよ納豆づくりの本番です。茹でた大豆を舟形に広げたわらに詰め、新聞紙にくるんで、カイロと一緒に保温袋に投入。ひと晩待つと手作り納豆の完成です!自分たちの手で、初めて作った納豆の味はどうだったのでしょうか。
●講師を務めた大城さん
子どもたちが“生きる力”を身につけるうえで「ものづくり」はとても有効で、未来を切り拓くパワーがあると思っています。
自分で考え、自分で手を動かして形にする。それを経験することで、満足感や充足感が生まれると思っています。
今の時期に、そんな心を育てるための刺激の一つになればうれしいですね。
●河合栄養教諭
納豆づくりでは、戻す前の大豆から湯がいた後の大豆の大きさの違いに驚いたり、苦労しながらも楽しそうに作業する児童の姿が見られました。
実際に「見て、触って、においをかいで、最後は食べる」という経験は「食育」としてやりたいこと、そのものでした。
この経験をきっかけにして、豆類や納豆が苦手だった子にも、食べてもらえるようになればうれしいですね。
納豆を一人で作るのは、むずかしいことが分かりました。豆を入れたわらを閉じるとき、豆があふれてしまいむずかしかったです。
キーワードは発酵です。わらについた納豆菌で大豆を発酵させます。作業がむずかしくて、困ったときもあったけど、がんばってやってみたらできたので、うれしかったです。
問い合わせ:学校教育課
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