10月4日は「都市景観の日」です。水辺の景観、歴史ある景観など、生活の中には安らぎや快適に暮らせる景観がたくさんあります。身の回りの景観に目を向けて、新たなまちの魅力を感じてみませんか。景観の「基本的なとらえ方」や「市の取り組み」など、景観から見る本市のまちづくりを紹介します。
・視点1 景と観
景観は、美しさだけではなく、快適さ、親しみやすさ、歴史、風土性、文化性などの「景色」をどう「観る」かによって決まる
・視点2 「時間」「自然」「デザイン」の魅力
時間:四季、歴史の流れ、朝方、夕方など
自然:緑や水、生き物などが与えてくれる
デザイン:人工的な空間の構成、構造
・視点3 自然景観と都市景観の要素
自然景観:山・川・田畑など
都市景観:道路・建物・構造物
・視点4 都市景観の公共性
都市の景観には、道路・公園・河川などの「公共空間」と住宅・店舗などの「民間建物」があり、どちらも景観的に重要な役割を果たす
・視点5 総合性・バランス
道路、建物、緑などを個々ではなく総合して見たときにバランスがとれ、地域、場所に合っている
・知ってますか?
「都市景観の日」のシンボルマークは「ひと」「人工物」「自然」を表しています。それぞれが尊重され、秩序ある関係を保ち、調和するとき、中心に良好な「空間」を象徴する三角形が形成されます。
※詳細は本紙をご覧ください。
◆景観は日々の生活の中に
景観とは、私たちのまわりにあるさまざまなもので構成されている環境です。ふと立ち寄った公園で手入れが行き届いた花壇、散歩中に腰かけたベンチから見える風景など、それらすべてが景観です。
「水辺の景観」や「まちの景観」、「歴史ある景観」など、日々の暮らしの中にさまざまな景観を見つけることができます。
◆要綱や計画を策定し景観の魅力を啓発
市では、平成10年度に「摂津市都市景観形成基本計画」、平成14年度に「摂津市都市景観まちづくり要綱」を策定しました。まちの景観の形成に関して必要事項を定め「市」「市民」「事業者」の協働により、魅力的なまちづくりの実現を図っています。
市内で特に良好な都市景観の形成を促進する「都市景観形成地区」(8ページ参照)の紹介や一般公募した市内の魅力的な景観写真のパネル展を通して啓発を行っています。今年度は、市公式インスタグラムを利用し「こころに残るせっつの景観」をテーマに、フォトコンテストを実施しました。
※詳細は本紙をご覧ください。
◆景観啓発の取り組み
(1)フォトコンテスト開催
6月〜8月に「せっつフォトコンテスト2024」を実施しました。市公式インスタグラムから、数多くの魅力的な景観写真の応募がありました。
「どの作品が最優秀賞を手にするか」次月号で発表予定です。結果発表をお楽しみに!
(2)景観パネル展
「市役所」「コミュニティプラザ」「別府コミュニティセンター」「ルッツ南摂津」で、皆さまから募集した市内の魅力的な景観写真を展示しました。
テーマ展示では、新旧の景観や鉄道を中心とした景観写真などのテーマを設定し、写真を展示。景観制度の説明なども行いました。
(3)アンケートにご協力を
景観啓発の取り組みに関するアンケートにご協力ください。
皆さまの思いが、市の魅力的な景観をつくります。
皆さまの声を聞かせてください!
※二次元コードは本紙をご覧ください。
◆都市景観まちづくり審議会
・会長 若本 和仁
(大阪大学大学院工学研究科付属フューチャーイノベーションセンター准教授)
景観は視覚的に環境を評価するもので、多くの市民にとってわかりやすく、地域の価値の共有にも役立つものです。また、地域の自然をベースに市民や事業者等の営みの総体が景観となることから、まちづくりとの相性も良いとされます。
一人では景観を大きく変えることはできませんが、いつもの風景をこうした視点で分析し、自分にできることを考え実行してみましょう。身近な景観改善の積み重ねが、摂津の魅力をさらに高めると思います。
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