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【特集】ごみのその後 ごみを変える、ごみが変わる(1)

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大阪府東大阪市 クリエイティブ・コモンズ

ごみは、私たちの生活と密接に関わり、生きていくうえで必ず発生するものです。東大阪市では年間約9万トン(令和5年度)のごみが家庭から出されています。
家庭ごみ、あきかん・あきびん、ペットボトル、新聞など、ごみにもいろいろな種類があり、なんとなく出しているごみ。
私たちが出したごみは、回収された後どのような処理が行われているのか?今回は、ごみのその後を追いました。

■家庭ごみ(燃えるもの)の行く先
みなさんの家からでる家庭ごみは、決められた日時に出しておくと、ごみ収集車が回収します。
その後、焼却工場で燃やされ灰になり、大阪湾に作られた処分場に埋立てられます。

▼燃えるごみ
(1)燃えるごみ
収集車で集められたごみは、ごみピットに投入されます。1日に約200台の収集車がごみを持ち込み、約400トンもの量になります。

(2)東大阪都市清掃施設組合(焼却工場)
ごみピットに貯められたごみはクレーンで、焼却炉に運び込まれます。
焼却炉内の温度は850℃~1000℃にもなり、約2時間燃やされ灰になります。
ごみを燃やした熱を利用し発電を行うなど環境に配慮した取組みが行われています。

(3)大阪湾フェニックスセンター
焼却炉で燃やされ灰になったごみは、10分の1程度の重さになります。
冷却処理を行い一時貯留した後、灰搬出車によって大阪湾フェニックスセンターの堺基地に搬入されます。

▽積込み
堺基地で受入検査を行った廃棄物は運搬船に積み込まれます。

▽埋立
堺基地から船で大阪沖埋立処分場に運搬し、処分場で揚陸して埋立処分します。
大阪湾フェニックスセンターでは「大阪湾フェニックス計画」(※)に基づき、現在は「尼崎沖埋立処分場」、「泉大津沖埋立処分場」、「神戸沖埋立処分場」、「大阪沖埋立処分場」の4つの海面埋立処分場を整備し、近畿2府4県169市町村から各基地に搬入された廃棄物を適正に埋立処分しています。
※大阪湾の埋立により、近畿圏から発生する廃棄物の最終処分を行い、埋め立てた土地を活用していく計画。

▽埋立地の現状
大阪湾フェニックスセンターの大阪沖埋立処分場は平成21年に埋立を開始しました。年間約30万トン(令和5年度)もの一般廃棄物が処分され、現在約54パーセントが埋立てられました。
近畿2府4県、169市町村の最終処分として機能している大阪湾フェニックスセンターですが、無限にごみを埋立てられるわけではなく、限りがあります。
ごみを減らして、より良い環境を未来につないでいきませんか?

▽東大阪市家庭ごみ量の推移
・令和元年度 98570トン
・令和2年度 99464トン
・令和3年度 98713トン
・令和4年度 94847トン
・令和5年度 90131トン

■資源ごみは生まれ変わる
資源ごみとは、プラスチック製容器包装や古紙類、あきかん・あきびんなどリサイクルが可能な資源として扱われるごみのことです。
これらの資源ごみは、適切な分別や処理を行うことで、資源として生まれ変わります。

▼プラスチック製容器包装の生まれ変わり
(1)プラスチック製容器包装
(2)東大阪都市清掃施設組合(集積場)
(3)中間処理業者
(4)再資源化事業者
(5)パレット・化学原料など

▽破袋・選別
集まったプラスチック製容器包装は破袋機を使い、袋から取り出されます。
月に約250トンものプラスチック製容器包装が処理されています。
選別ラインでは機械や人力で異物を選別・除去していきます。
※異物混入が事故の原因になる可能性があるため、分別が大切です。

▽圧縮・梱包
異物を選別・除去したプラスチック製容器包装は1梱包、約300キログラムの重さになるよう圧縮・梱包されます。
選別・除去した異物(残渣)は、圧縮・梱包された後、搬入業者に戻され、ごみごとに適切な方法で処理されます。

▽プラスチック製容器包装(例)
・カップ(カップ・パック類)
・ボトル(ボトル類)
・トレイ(トレイ類)

▽まちがいやすいもの(例)
・ハンガー・バケツ(プラスチック製品〈商品そのもの〉)

▼古紙の生まれ変わり
(1)古紙・雑がみなど(集団回収・拠点回収)
(2)古紙問屋
(3)製紙工場
(4)紙製品・トイレットペーパーなど

▽選別
集まった古紙から、混入している異物(ビニール、プラスチックなど)を取り除きます。
昨今、ネットショッピングが普及し段ボールの割合が増加しています。

▽圧縮・梱包
運搬しやすいように大型プレス機を使い、圧縮と梱包を行います。
1梱包、約1トンもの重さになり、1日80梱包ほど作られます。

▽保管・出荷
圧縮・梱包された古紙は製紙工場に出荷されます。
いつでも出荷できるようにストックヤードで在庫を保管しています。

▽紙袋や紙箱を捨てていませんか?
家庭には新聞・雑誌・段ボールなどのほかにもリサイクルできる紙製品が多くあります。それらを総称して”雑がみ”と呼びます。雑がみには菓子箱や紙袋などがあり、正しく分別することでリサイクルできます。
一方で、紙製品でもリサイクルできない“禁忌品”もあるため、古紙を出す際に注意してください。
古紙を出す場合は、地域の集団回収を利用してください。

▽雑がみ(例)
・菓子箱
・紙袋
・チラシ

▽禁忌品(例)
・紙コップ(防水加工)
・レシート(感熱紙)
・汚れた紙(汚れやにおい)

詳しくは「雑がみ図鑑」をご覧ください。

▽リサイクルできる古紙(生まれ変わるもの)
新聞
・新聞用紙
・コピー用紙
段ボール
段ボール箱
雑がみ
段ボール箱
雑誌
・段ボール箱
・菓子箱(紙器用板紙)
・書籍
飲料用紙パック
トイレットペーパー

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