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自治体の皆さまへ

【特集】熱中症対策 暑い夏をクールに乗り切ろう(2)

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大阪府東大阪市 クリエイティブ・コモンズ

■私の対策
10年ほど前に、いっしょに運動をしていた方が熱中症で突然倒れたことがありました。そのときの経験から、こまめな水分補給や無理をせず休憩をとること、周りの人とのおしゃべりで相手や自分の体調を知ることはとても大切だと感じるようになりました。熱中症にならないよう風通しの良い綿の洋服を着たり、首などを冷やしたり気を付けていきたいと思います。
皆さんも、水分や塩分補給を大切に、無理をしないで休憩をとりながら夏を乗り切りましょう。
健康トライ21 市民連絡会
会長 千原 郁子さん

私は、週2回同好会の皆さんと水中ウォーキングを楽しんでいます。水中では喉の渇きを感じにくいため、適度な休憩、こまめな水分補給を行っています。
また、運動時だけでなく日頃からの対策が大切だと感じ、暑さ指数の確認や、水分補給のタイミングなど、同好会のメンバー同士で情報を共有し声をかけあっています。
これからも同好会の皆さんと熱中症対策を行っていきたいです。
健康トライ21 AWC 水中ウォーキング同好会
会長 幡 勉さん

■熱中症対策は毎日の食事から
食事は1日3食きちんと摂ることが大切です。
ごはんなどの主食、肉・魚・大豆などの主菜、野菜などの副菜をそろえると、栄養バランスが良く、夏の疲れにも負けにくい体づくりができます。
食欲のないときにも食べやすい、おいしい簡単レシピを紹介します!

▼鮭のラビゴットソース
▽1人分の栄養価
・エネルギー139キロカロリー
・食塩相当量0.4グラム
・野菜量60グラム

▽材料(2人分)
・生鮭2切れ(120グラム)
・塩少々
・油小さじ3分の2
・トマト30グラム
・玉ねぎ20グラム
・ピーマン10グラム
・きゅうり20グラム
・レタス40グラム
・ドレッシング(酢大さじ2分の1、油小さじ2、塩・こしょう少々)

▽作り方
(1)フライパンに油を熱し、生鮭を焼く。蓋をして中まで火を通す。
(2)トマトは湯むきした後、種を取り除き5ミリメートル角に切る。ピーマン、きゅうりも5ミリメートル角に切る。玉ねぎはみじん切りにして、水にさらし、水けをきる。
(3)レタスは洗って食べやすい大きさに手でちぎる。
(4)ドレッシングの調味料に(2)の野菜を混ぜて、ラビゴットソースを作る。
(5)皿にレタスを敷き、鮭を盛り付け、ラビゴットソースをかける。
東大阪地域活動栄養士会 糖尿病食献立集より

ドレッシングに夏野菜をたっぷり混ぜ込んでいるので、彩りがよく、酸味があるので食欲がないときや暑い夏にもおすすめです。冷やすとさらにおいしくいただけます。

■熱中症かなと思ったら
熱中症は年齢や性別に関係なく、誰でもかかる可能性があります。
買い物や通勤、通学など日常的に行っている行動でも、熱中症の危険性はあります。
熱中症かなと感じた場合は、症状に適した行動をとりましょう。

症状:めまい・立ちくらみ・こむら返り・手足のしびれ
対処:涼しい場所へ移動・安静・水分補給
医療機関への受診:症状が改善すれば受診の必要なし

症状:頭痛・吐き気・体がだるい・体に力が入らない・集中力や判断力の低下
対処:涼しい場所へ移動・体を冷やす・安静・充分な水分と塩分の補給
医療機関への受診:口から飲めない場合や、症状の改善が見られない場合は、受診が必要

症状:意識障害(呼びかけに対し反応がおかしい、会話がおかしいなど)・けいれん・運動障害(普段どおりに歩けないなど)
対処:涼しい場所へ移動・安静・体が熱ければ保冷剤などで冷やす
医療機関への受診:ためらうことなく救急車(119)を要請

問合せ先:消防局警防部警備課
【電話】072-966-9664【FAX】072-966-9669

■効果的なからだの冷やし方
うちわや扇風機で風をあてる
霧吹きでからだの表面に水をかける
動脈の通る部位を冷やすと効果的
・首筋
・わきの下
・足の付け根
・足首

■炎天下の仕事やスポーツ時に アイススラリー
熱中症対策の飲み物として、氷と飲料水が混合したシャーベット状の飲料であるアイススラリーが注目されています。
スポーツ飲料などで作ったアイススラリーは、冷却効果に加え、糖質や塩分などの補給も行えます。

▽準備物
スポーツ飲料で作った氷:60パーセント(例120グラム)
スポーツ飲料:40パーセント(例80グラム)

▽手順
(1)スポーツ飲料で作った氷とスポーツ飲料を用意する
(2)ミキサーで氷とスポーツ飲料を混ぜる
(3)完成
(4)容器に保存して職場や、スポーツ現場に持参する
※容器内部にサビや傷がないかよく確認し、長時間金属製の容器に保管しないようにしましょう。

■インタビュー
▽高齢者や子どもは特に注意が必要です
高齢者や子どもが熱中症にかかる事例が多くなっています。「高齢者が蒸し暑い夜にエアコンをつけずに眠ってしまい、翌朝動けなくなっている」といったことが実際に起こっています。このような事例は発見まで時間がかかり症状も重症化することが多いです。就寝前に水分をとる、就寝中もエアコンをつけるなどの予防が重要です。
また、「子どもが公園で元気に走り回っていたのに突然嘔吐し倒れこんだ」という事例のように突発的に発症することもあります。子どもは、自分自身の体調をうまく伝えられなかったり、しんどくても夢中で遊んでしまう場合があるので、身近な人がこまめな休息や水分補給を促してください。
熱中症にならないためには予防と早めの対策が基本となります。もし、熱中症かなと感じた場合は、涼しい場所に移動しからだを冷やし、水分と塩分を補給してください。症状が改善しない場合は医療機関を受診し、症状が重い場合は迷わず救急車を呼んでください。
消防局 警防部警備課
西森 久高さん

問合せ先:健康づくり課
【電話】072-960-3802【FAX】072-970-5821

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