市立池田病院からのお知らせ

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■2泊3日の糖尿病教育入院を始めました。

糖尿病・内分泌内科主任部長
岡田　拓也

糖尿病の治療目標とは、血糖のみならず血圧、脂質、体重などを包括的に管理することで、合併症を予防し糖尿病のある方が健康な方と変わらない人生を送っていただけるようにすることです。薬剤やデジタル機器の進歩のみならず、食事療法、運動療法、睡眠といった生活習慣に関しても新たな知見が得られ、早期に適切な介入を行った場合には糖尿病が寛解(病気の症状が一時的に軽くなる)したり、HbA1cが6.0%をめざすことができる時代となってきました。しかし、一方では正しい病状認識を得る機会を逸し高血糖を指摘されながらも放置した結果、若くして腎不全や糖尿病性足病変、網膜症を発症したりする患者さんや、治療を受けているものの目標HbA1cに到達しないまま長期間経過し、脳心血管疾患、認知症などを発症してしまう方もおられます。早期に最新の知見をもって医療従事者がサポートすることが必要です。これまで当院の糖尿病教育入院は1週間と2週間のみでしたが、新たに2泊3日(水～金)、週末(金～月)など短期間の入院を始めました。糖尿病と初めて診断された方や病歴の短い方が短期間の入院により正しい病識を持ち、自らの主治医となるお手伝いができれば幸いです。
気になる方は一度かかりつけ医にご相談ください。