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市長のいけだDiary

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大阪府池田市

池田市長 瀧澤 智子

今年はパリでオリンピックが開催され、8月28日からはパラリンピックが始まりました。多くの日本人選手が活躍され、今年はひときわ熱い夏になったという方も多いのではないでしょうか。私の周りには寝不足の方がちらほらいらっしゃいました。
オリンピックにも長い歴史がありますが、先日、わがまち池田の歴史に触れる機会がありました。池田市史編纂(さん)委員会の小田康徳委員長と対談し、歴史的公文書やその意義について教えていただきました。本市にも過去の公文書や史料に基づいて作成された「池田市史」がありますが、多くの方にとっては縁遠いものかもしれません。委員長いわく「古い公文書は、現在とは使われる言葉も異なる部分があるため、読めなかったり、意味が通らなかったりする」そうですが、手引きや研修の機会を得ることで、だんだんと理解できるようになるのだそうです。
池田市史には、昔、池田は行政的には5つに分かれていたこと、木材、銅、お茶道具、農具などを求めて人々が行き交う商品の流通の拠点として栄えていたこと、戦時中は多くの地域で被災者を受け入れ、寝具やお米などが貸し出されたことなどが記載されており、委員長から丁寧な説明をいただきながら、読み進めることができました。
委員長は、歴史の正しい認識と考察は確実な「史料」と「史実」に基づかなければならないとおっしゃっていました。かつては当該自治体の歴史の長さや権威ある家々や個人との関わりを強調するために「史実」といえないものを「史実」とすることも存在していたそうです。そんな意図的に作られたものがあったということに驚きました。
歴史的公文書や古文書は一見すると難しいものですが、委員長とお話をする中で、ある時代の行政や生活されていた方の考え、行動を知る材料となることを学びました。私たちが現在作成する行政文書においても、将来歴史を正しく検証するための材料となることを理解し、保存をしていくことが重要だと感じた対談でした。

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