市民が池田市の魅力をリポートする“市民記者”として、地元・池田の情報を発信します。
今月の市民記者:仲田 敦子さん
4年から市民記者に参加。リハビリ病院に勤務し、本を読むのが好き。池田の魅力を作り出すさまざまな人たちの声を伝えていきます。
■プログラミングを知って、楽しいと思うきっかけに
取材先:Coder Dojo池田石橋
「びっくりしすぎて、何も出てきません」
第5回Minecraftカップジュニア部門で最優秀賞を受賞した小学3年生男子の言葉です。Minecraftカップとは、教育版Minecraft(3Dブロックを使って仮想空間で建物や世界を作るゲーム)を使用し、テーマに沿ってチームで作品を作り、発表します。
石橋にある正福寺ナムの広場では、プログラミングを学べるCoder Dojo(道場)が開催されています。Coder Dojo池田石橋のメンバーが初参加で見事に栄冠を勝ち取り、「すすめ!ゼロカーボン賞」とのW受賞も果たしました。
非営利のCoder Dojoは、世界112カ国、日本では209カ所以上に広がっています。Coder Dojo池田石橋は、4年8月、仕事でプログラミングをしている松下哲也さんが地域貢献を考え、高校の同級生である正福寺の末本一久住職と相談して始めました。
5年度のテーマは「誰もが元気に安心して暮らせる持続可能な社会〜クリーンエネルギーで住み続けられるまち〜」でした。
別々の小学校に通う3人の子どもたちは、スプレッドシートやチームルームなどのオンラインツールを活用しながら作品を完成させました。松下さんはスケジュール作成や技術的なサポートをしましたが、内容については子どもたち自身が考えました。作品には「発電」「ジェンダーフリー」「子育て」など現代の問題を解決するアイデアが盛り込まれています。
Coder Dojoは月1回開催され、無料で、小学生は保護者同伴で参加できます。従来のプログラミング教室とは違って、やりたいことから発想してゲームを作ったり、子どもたち同士で教え合ったりすることが特徴です。
「プログラミングを知って、楽しいと思うきっかけにしてほしい」と松下さんは語ります。参加者だけでなく、一緒に活動してくれる大人も募集中です。プログラミングの専門知識がなくても、アイデア出しなどのサポートで十分です。「昔お父さんがしていたゲームを再現したい」という動機でも大歓迎です。気軽にのぞいてみてはいかがでしょうか。こんなこともできるんだ!と楽しみながら、自分の可能性を発見できるかもしれません。作品は本紙の二次元コードから。
問合せ:
連絡先…Coder Dojo池田石橋
(正福寺内 池田市石橋4-15-14)
【電話】761・5552
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