■「スポーツジムなどの契約トラブル」について
近年、デジタル化やAIなどの技術が進み、私たちの生活はとても便利になりました。
一方で、デジタル化に伴う新たな消費者トラブルも発生し、私たち自身がデジタルサービスの仕組みやリスクの理解、様々な情報の正確さを見極める力や情報モラルを身に付けることが必要です。
消費者庁では、自立した消費者としてデジタル時代の消費生活を楽しむため、求められる「消費者力」とは何かを考え、高める機会となるよう、「デジタル時代に求められる消費者力とは」を消費者月間(5月)のテーマとして掲げています。
そこで、第53号では「スポーツジムなどの契約トラブル」について考えてみましょう。
健康を意識し、スポーツジムなどを利用した人の中に、「体験やお試しプラン終了後に通常プランに自動更新されていた」、「サイト上での解約手続きがうまくできない」などスポーツジムやフィットネスクラブ、パーソナルジム、ヨガ教室などに関する消費者トラブルが報告されています。
◆相談事例
(1)オンラインヨガ教室の無料お試しキャンペーンに申し込んだ。その後、通常のプランに自動更新され、月会費が引き落とされていた…
(2)スポーツジムを解約したはずが、クレジットカードから料金の引き落としが続いている…
(3)スマートフォンでスポーツジムの契約をした。解約しようとしたが、電話が繋がらず解約が出来ない…
◆問題点
・利用開始前など早期の申し出であれば無条件で解約できると消費者が誤解している点
・解約の希望を伝えたものの、正式な解約ができていない点
・体験やお試しプランの終了後に契約が自動更新されることについて消費者が認識していない点
・無人のスポーツジムやオンラインレッスンにおいて解約などの手続きや問い合わせをしたくても電話が繋がらないなど、事業者と連絡が取れない点
■トラブルにあわないために…
・スポーツジムなどの契約に限らず、契約は当事者間の合意や規約内容に従うことになります。契約する前に、解約時(休会・退会時)の連絡先や精算方法、プランの期間など契約内容については、必ず確認しましょう。また、申し込みがインターネットに限られている場合は、直接説明を受けることが出来ないため、契約内容を保存するなど、より注意が必要です。
・体験やお試しプランに申し込む場合は、自動更新の有無や契約変更の申出時期などをきちんと確認しましょう。
・解約手続きについては、事業者とのやりとりなどの記録を残しておくと安心です。また、料金の引き落としが止まっているか銀行口座やクレジットカードの利用明細を確認しましょう。
・無人のスポーツジムや店舗がないオンラインレッスンの場合で事業者と連絡が取れない時は、電話・メール・サイト上のフォームなど、複数の手段で問い合わせをしましょう。
■消費者力をUPしてみよう⤴⤴
農林商工観光課では、成人年齢引き下げに伴い、若者が消費者トラブルに遭わないように、また、消費者トラブルが日々変化し手口が巧妙化していることに伴い、高齢者が消費者トラブルに遭わないように、「広報かなん」、「河南町消費生活だより」、「消費生活ミニ啓発講座」を通じて、新しい情報を発信出来るように取り組んでいます。
今年度は、住民の皆さんにもっと身近に消費者問題を知っていただくために、「ダマサレンジャー!!(仮称)」が出動する予定です。
私たちと一緒に消費者力をUPし、消費者トラブルから身を守りましょう。
■特殊詐欺(還付金詐欺)に関する注意喚起を6月にATM前で実施します
(独)国民生活センターによると、令和4年度、還付金詐欺が増加し、トラブルに遭った約95%が60歳以上というデータが公表されています。手口も多様化しており、ATMから振り込ませる手口のほか、インターネットバンキングを使って振り込ませる手口も報告されています。
役所から「お金が戻ります。」という電話があったら、要注意‼
◎日頃から契約に関する知識を身につけ、契約トラブルや悪質商法からの被害を未然に防ぎましょう!
問い合わせ:まち創造部農林商工観光課商工観光係
《相談窓口》富田林市消費生活センター
【電話】25-1000
午前9時~正午・午後1時~4時
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