■池上曽根弥生学習館のみかた(2)
池上曽根弥生学習館は、丸いコンクリートの建物と、四角いガラスと鉄骨の建物の2棟で構成されています。丸い建物は池上曽根遺跡で見つかった大型刳(く)り抜き井戸を、四角い建物は大型掘立柱建物を表現し、近代建築の三大材料と言われるコンクリートとガラス、鉄を巧みに使って表現しています。
展示ホールの丸い建物の外壁は、“コンクリート打ちっぱなし”です。これは、コンクリートの上に塗装やタイル・石張りなどの仕上げを施さず、型枠を外した素地のままにする方法で、素材そのものの力強さや無機質で機能的なイメージが表現できます。
令和5年度に実施した改修工事で、経年劣化していた展示ホールのコンクリート打ちっぱなしも、竣工当時の平滑な肌合いがよみがえりました。2000年前と現代の対比の妙も池上曽根弥生学習館の魅力のひとつといえます。
問合せ:生涯学習課
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