■スタッフインタビュー「顔を見せにきてくれるだけではなまる」
▽子どもたちのためにできることを
指導主事 南先生
私は、理科の教師をしていたので、それを活かして子どもたちと机に向かう以外の勉強ができればと考えています。
今は、ベランダでメダカを一緒に育てたり、小さな花壇で花や野菜を育てたりして自然と触れ合うような体験をしてもらっています。
この夏は一緒に土を耕すところからスタートしましたが、重労働にもかかわらず、子どもたちも楽しそうに手伝ってくれました。
教育支援センターで自然や人に触れ、学ぶ楽しさを知って、少しずついろんなことに興味をもち、やりたいこと・好きなことを見つけてもらえたらいいなと思っています。
▽安心して気持ちよく過ごせる場所に
主任指導員 釈迦戸先生
ここに来てくれる子どもたちは絵を描いたり、卓球やバランスボールで体を動かしたり、ゲームや勉強をしたりと、いつものびのび過ごしています。
学校に行けず、家にずっといることのしんどさなどさまざまな思いが、お子さんだけでなく、家族の方にもあると思います。
そんな時に少しでも息抜きができる場所としてここを利用していただければ嬉しいです。
申し込んだら、必ずずっと来ないといけないというきまりはありません。
お子さんのペースでいいんです。
まずは相談だけでもかまいません。
お家の中だけで抱え込まず、いつでも連絡くださいね。
▽支え合う心の芽生え
指導員 南先生
学校に行けなくなることは誰にでも起こり得ることです。
ここにいる子たちは学年も性格もそれぞれ違いますが、それが子どもたちにとってよい影響となっています。
私たちがどれだけ優しく『それはダメだよ』と伝えても『注意された』と敏感に受け止めてしまう、でも年上の子に言われると素直に受け止められることもあります。
また、年下の子がいることで『しっかりしよう』と背筋を伸ばすことができる。
教育支援センターは、そうやって誰かが誰かを支えられる場所です。
私自身も子どもたちからたくさんの『気付き』をもらっています。
▽一番身近な存在でありたい
学生ボランティア 三原さん
実際に子どもたちと関わってみると、年齢が近いのもありみんな気さくに話しかけてくれます。
私もそんな子どもたちの笑顔を見るのがとても嬉しく、関わり方の難しさを感じる時もありますが、やりがいも感じています。
だからこそ、悩みを抱えている子どもたちの力になりたいという気持ちで教師を目指しています。
そんな時に、この教育支援センターを紹介してもらい、今は学生ボランティアとして子どもたちと関わっています。
実は私も少し学校に行きづらいと感じたことがあります。
この経験から、これからも一番身近なお姉さんとして気持ちに寄り添いたいと思っています。
■相談したい場所み~っけ!
教育支援センターはまだ始まったばかり。
スタッフも子どもたちとの関わりを通してさまざまなことを学び、成長している段階です。
同時に、ここに通う子どもたちの目の前にも無限の未来が広がっています。
『不登校』は家族だけで抱える問題ではありません。
家族の方も悩んだ時には一度相談してみませんか?
▽申込の流れ
・ステップ1
まずは、学校・教育支援センターへ相談
熊取町教育支援センター【電話】453-0601
・ステップ2
面談・見学
スタッフが初回の面談をします
・ステップ3
申し込み
申込書を熊取町教育支援センターに提出します
■気軽に相談してね!
自分らしく、まっすぐに
皆さんはどのような子ども時代を過ごしましたか?
些細なことで喜び・怒り・悲しみ・笑い、毎日が冒険だったことでしょう。
今の子どもたちもそんなあなたと変わらないはずです。
学校に『行かない・行けない』子どもたちも同じように悩んだり、苦しんだりして『不登校』という選択をしました。
周りと同じペースで歩くことに疲れた子どもたちに対して、私たち大人は何ができるのでしょうか。
それは誰かを責めることでも批判することでもなく、その子の考え方・感じ方・大切にしていることを認めること。
その子だけの素敵な部分を見つけ、これからを幸せに生きていくことを願うことなのだと思います。
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