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自治体の皆さまへ

防災 ~9月の第1日曜日は『くまとり防災を家族で考える日』~

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大阪府熊取町

■いつか来る その日のために
熊取町には令和6年6月末時点で274名(男性176人、女性98人)の防災士がおり、地域の皆さんと協働して、防災力の向上に力を発揮していただいています。
7月には熊取町が開催した『女性防災士育成研修』で資格を取得した柴田さんによる『防災講習会』が熊取町立北小学校で開催され、約20人のPTA会員の方が参加されました。
講習会の中で、皆さんから『心配している』と声があった南海トラフ巨大地震。
この地震は約100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の地震から70年以上が経過した現在では、次の地震発生の可能性が高まっています。熊取町では、津波の被害は想定されていませんが、家屋の倒壊などの被害が考えられます。
また、地震発生時に家族全員が一緒にいるとも限りません。そのため、平時からいつか来るその日に備えておくことが必要です。

講師:柴田誠子さん
昨春、次男の進学に伴い、広島県から熊取町へ移住。
2014年8月、広島土砂災害で被災し、ボランティア活動を経験。
2018年7月、西日本豪雨災害でボランティア活動に参加。

▽それぞれの視点で気付く防災・減災
私は昨年の研修でのご縁から、北小学校で皆さんと一緒に考える時間をいただきました。
災害は経験しないとわからないことばかりではありますが、前もってできる予測や準備はいくらあっても必ず役に立つ時が来ます。
特に『防災バッグ』は、被災した後のことをイメージしながら用意することが大切です。
難しいと思われるかもしれませんが、普段の生活の中で皆さんも用意しているものがあるはずです。
例えば、子どもと出かける際、バッグの中にはおむつ・着替え・保険証・母子手帳・おもちゃ・お菓子…。
では、子どもが1人で被災した時に備えて、皆さんはどんなものを用意しますか?
子どもは周りの大人に家族の特徴を口頭で伝えられるでしょうか?
今回の講習の事前アンケートでも各家庭で必要なものが異なり、それぞれの視点から防災を考える重要性を再確認しました。
自分自身の経験と女性ならではの視点を生かし、これからも地域の方々とともに防災について考えていけたらと思っています。

▽みんなの力で地域を守る
『自分の身は自分で守る』ことはもちろん重要ですが、それだけでは安全とは言えません。
例えば台風や大雨が降った時、側溝にゴミが溜まって水が溢れ出していると子どもや高齢者が転落する恐れがあります。
『誰かがやってくれる』と思わず、地域の方々と掃除をしたり情報を共有したりすることが、いずれは自分の身を守ることに繋がります。
柴田さんが被災した際も、重機を持って真っ先に駆けつけてくれたのは友人たちでした。
今回の防災講習会でもグループワークを行ったおかげで繋がりができました。
同じ小学校に子どもが通う親同士、『防災』という同じテーマに関心のある人同士、この講習を通して心に灯った火種を絶やさず交流を続けていくことが、地域の防災力の向上につながります。

■防災ボトルって知ってる?
防災ボトルとは、圧縮タオルや携帯トイレなどを入れておくプラスチック製のドリンクボトルです。
防災ボトルは普段使うカバンに入れておくことで常に安心を持ち歩くことができます。
今回の講習会では、参加者にマイボトルを作ってもらいました。詰められる量が限られており、本当に必要なものだけを選ばなければならないため、様々な意見が飛び交い、被災後をイメージする良い機会となりました。

■すぐできる台風対策
・屋根瓦などを点検し、雨どいや周辺の排水路などの清掃をしておきましょう
・室外の風で飛ばされそうな物は、固定するか収納しましょう
・事前に避難場所を確認しておき、危険を感じたらすぐに避難しましょう。また、増水した河川など危険な場所には近づかないようにしましょう

■いざという時に慌てないために「大阪880万人訓練」
9月3日(火曜日)午後3時開始
大阪府及び熊取町から訓練用の『エリアメール・緊急速報メール』が携帯電話に届きます!
(注釈)訓練開始後、大阪府からの送信に続き、熊取町からも『エリアメール・緊急速報メール』を送信します。電源オフでない限り、マナーモードでも着信音が鳴ります。
詳しくは、ホームページ(大阪880万人訓練)をご覧ください。

問い合わせ:府民お問合せセンター
【電話】06-6910-8001

▽防災情報を受け取る
・大阪防災…実際の災害発生時は『大阪防災アプリ』からでも避難情報など入手できます
・熊取町公式LINE…熊取町と友達になって防災などの最新情報を!

■もしも被害を受けたら
▽住まいが被害を受けたとき最初にすること
・被害状況を写真で記録しましょう
国が運営する『ぴったりサービス』を利用して、罹災証明の電子申請ができます。

▽片付けや修理の前に
家の被害状況を写真に撮って保存しておきましょう。
罹災証明を取得して支援を受ける際や、保険会社に損害保険を請求する際などに、とても役に立ちます。
(注釈)ポイントは、家の外と中の写真を撮ることです(日付・場所がわかるように)。

▽ぴったりサービス
電子申請を利用される場合は、本紙掲載の二次元コードから『ぴったりサービス』のサイトにアクセスの上、必要事項を入力してください。

問い合わせ:税務課
【電話】452-1006

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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