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自治体の皆さまへ

ここにこ便り No.21

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大阪府藤井寺市

~ここでニコッと笑顔になれるから、ここに行こう!~

■11月15日は「七五三」の日 今回は七五三の由来についてお話します。
「七五三」は、いつからどのように始まったのでしょう。
現代に比べて医療が未発達だった昔、3歳から7歳の子どもの生存率が低かったので節目ごとに成長を祝い、長寿と幸福を願う風習が広まりました。七五三の由来は、平安時代の宮中で行われた、3歳の「髪置(かみお)き」5歳の「袴着(はかまぎ)」7歳の「帯解(おびと)き」の儀式にあるといわれています。
「髪置きの儀」は、髪を伸ばし始める節目の儀式です。平安時代は頭を清潔に保つことで病気の予防になると考えられていて、3歳ごろまでは、男女ともに丸坊主で育てる風習がありました。髪が白くなるまで長生きするようにと願いを込めて糸で綿白髪を作り子どもの頭にのせて祈ります。
「袴着の儀」は5歳の男子が初めて正装とされる袴を身につける儀式です。天下を取るという意味で碁盤の上に立ち、吉方に向かい将来の成功を祈ります。
「帯解きの儀」は、7歳の女子がひも付きの子ども用の着物を卒業して、大人と同じ幅広の帯を締めて着物を着るようになったことを祝い、今後の成長を祈ります。
どの儀式も子どもの健やかな成長を願う親の思いが込められています。これらは平安時代の公家の儀式ですが、江戸時代には武家や商人にも広まり、神社やお寺などで「七五三詣(もうで)」を行い、成長の感謝と健康の祈願をするようになったようです。現代では入学式や卒業式のように我が子の成長の節目に様々な場所において家族の記念写真を撮るなどしてお祝いするセレモニーとして残っています。
また、七五三のお祝いに欠かせないお菓子といえば「千歳飴(ちとせあめ)」。千歳という言葉には長い年月という意味があり、飴の細長い形状と引っ張って伸ばせる性質から細く長く粘り強く、健康で長生きしてほしいという意味が込められています。飴の袋にも生命力の強い植物である「松・竹・梅」や「鶴と亀」のように長寿を象徴する縁起物の絵柄が描かれていますね。
このように平安時代から現代まで、親が子どもの健康と成長を願う思いは七五三を通して受け継がれているのですね。
私たち藤井寺市こども家庭センターの助産師も赤ちゃんを迎えられたママやパパ、ご家族の幸せと赤ちゃんの健やかな成長を願っています。

こども家庭センターには助産師がいます。心配なことがあれば、いつでも助産師にご相談ください。

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