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園芸はじめの1歩!ー3年かけて理想の庭づくりへー

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大阪府藤井寺市

写真・文:富山 昌克

今年度はお庭の中景部分を彩る植物を季節ごとに紹介します。手軽に入手できて、誰でも簡単に育てられる超スタンダードな園芸植物の栽培法をマスターしましょう。

No.6 クレマチス
キンポウゲ科クレマチス属のつる性の多年草です。系統がたくさんあり、花の咲き始めも4月中旬から10月までと様々で、四季咲き性や一季咲きのものなどがあります。剪定すると繰り返し咲く四季咲きのものは、上を向いて大きな花を咲かせるので、豪華な庭になります。

開花期間:4月~10月
水やり:鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やり。
置き場:半日以上よく日が当たる場所で。

■クレマチスのマメ知識
昭和時代は、鉄の線のように丈夫なつる状の茎を持つことから「テッセン(鉄線)」と呼ばれていました。平成時代のガーデニングブームで、ヨーロッパで品種改良された園芸品種などが数多く輸入されたことで、現在では、クレマチスというようになりました。

【お庭づくりの極意】
つる性植物をうまく利用することで、狭い庭でも立体的に演出できます。つる性植物は自分で這い上がっていくので、ちょっとした誘引作業だけで、壁面をグリーンカーテン状に育てることも可能です。

■植え付けの手順
(1)日当たりのよい庭の壁際に穴を掘り、バーク堆肥を20ℓ混ぜ、根鉢(根と土の塊)を崩さずに植え付ける。
(2)植えつける際、つる1~2節分を土の中に必ず埋め、格子状の柵につるを這わして誘引する。
(3)5月中~下旬に花が咲き終わったつるを半分に切る。鉢花も丁寧につるを外し、つる全体を半分まで切り詰めて再度巻きつける。真冬に咲く花は早めに切って、株を休眠させることで、春に良い花を見ることができる。

■栽培管理のポイント
4月~5月上旬が一番成長する時期なので、水切れに注意しましょう。夏は特に乾きやすく、1日に2回水やりが必要になることもあります。肥料は必ず液体肥料を使うことが大切です。大輪系の生育は少し鈍りますが、小輪系の品種なら次々と花を咲かせます。花が咲いた後は、すぐに花殻を摘みましょう。庭植えでは、根付いてしまえば基本的に水を与える必要はありません。

■植え付けのポイント
植え付けは休眠中の12月から2月中旬が適期で、10号鉢に格子を立てて、つるがからむようにします。移植を嫌うので、庭植えにする際は、日当たりのよい風通しのよい壁面近くに植え込みます。

■次回は11月号予定 カシワバアジサイの栽培方法
市公式YouTubeチャンネルでは、観葉植物の鉢増し作業の動画を公開中!ぜひご覧ください!

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