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命の入口・口と身体の健康(2)

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大阪府貝塚市

■貝塚市歯科医師会
前回は、たばこが人間の身体に及ぼす悪い影響について話しました。中でも口への害は、特に注目すべき点があります。たばこは食べ物と違い唾液と混ざることなく体内に入り込み、特に呼吸器に対して悪さをするということと、歯周病のリスクを増大させるということです。
歯の表面や歯肉が黒褐色に汚れる、口臭の原因になるなどの直接的なものはもちろん、免疫機能の低下、歯肉の血管や細胞に酸欠・栄養不足を起こすことで、人間の身体の悪いところを自ら治そうとする働きが抑制されてしまいます。1日10本以上の喫煙で歯周病にかかる危険は、喫煙しない人の5.4倍になると言われています。
歯周病に関しては、中高年のかたは歯を失う原因となることや自覚症状により比較的関心の高いかたが多く、子どもや若いかたは関心が低いように感じます。
しかし、年齢に関係なく歯周病の全身に対するリスクは大きく、特に妊婦のかたには歯周病が低体重児出産のリスクを高めるという心配があります。
次回はこのことについてお話しします。
参考文献:西日本新聞社「命の入り口心の出口・食卓の向こう側第13部」

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