■かかりつけ医をもちましょう
貝塚病院は令和5年7月31日付で「紹介受診重点医療機関」に選定されました。皆様には、日ごろの健康状態をよく知る「かかりつけ医」をおもちいただき、専門的な治療が必要な場合には「かかりつけ医」からの紹介を通じて受診いただきますようお願いします。
・かかりつけ医:長期の経過観察、日常的な診療、慢性疾患など
・貝塚病院:重症・難病患者、手術や入院、高度な検査など
・専門的な医療が必要な場合:かかりつけ医から紹介状で貝塚病院へ
・症状が安定した場合:貝塚病院から逆紹介でかかりつけ医へ
※紹介状なしで受診する場合は、別途7,700円(税込)が必要になります。
問合せ先:貝塚病院医事課
【電話】072-422-5865
■貝塚市歯科医師会
◯今、子どもの虫歯は?
近年、少子化が問題視され、国は令和5年度に子ども家庭庁の創設など対策を講じています。しかし、女性1人が生涯に出産する子どもの推定人数を示す「合計特殊出生率」は、本年1.20と発表されています。これは、1947年の統計開始以降、つまり77年間で最低の数値ということだそうです。
このような状況で「子ども達の虫歯はどのようになっているのだろう」と思い調べてみました。
すると、18歳未満の子どもの虫歯は、罹患率・本数・人数ともに減少していることがわかりました。
このことは、歓迎すべきことです。しかし、少子化そのものに様々な問題点があるのは事実で、虫歯は年々減少していますが、他の多くの病気に比べると有病率が高いということです。その結果、15歳未満の国全体の医療費は、風邪などの呼吸器疾患に次いで歯科疾患が高額になっています。
子ども達の虫歯の成り立ちは、母親が妊娠する前からの口の状態に左右されます。様々な角度から健康面の少子化対策を考えてみる必要があると思います。
■貝塚市医師会
◯歩く速さと健康寿命
秒速1メートル健康法という言葉があります。秒速1メートル以上で歩いていれば健康ということのようです。では、秒速1メートルとはどのくらいの歩行速度なのでしょうか。
身近な例としては、歩行者用横断歩道を青信号の間に安全に渡り切れる速さになります。一般成人の歩行速度が時速4キロメートル(秒速1.1メートル)とすると、少しのんびりしたペースです。年齢とともに歩行速度は低下しますが、皆さんは横断歩道を渡りきれていますか?
ハーバード大学の研究グループから歩行速度と健康寿命の関連性について興味深い調査結果が報告されました。それによると時速3.2キロメートル未満で歩く人に比べ3.2〜4.8キロメートルの人は1.9倍、時速4.8キロメートル以上の人は2.68倍も健康寿命が長いということでした。
意識的な速歩は、血流を促し、心・肺・脳などを活性化し、筋肉を刺激することで健康寿命を延ばします。年齢とともに低下する歩行速度を維持するためには、日常生活の中で積極的に歩く習慣を身につけることが大切です。エレベーターではなく階段を使う、一駅分を歩くなど、簡単な工夫で歩行量を増やすことができます。そして、この歩く習慣を続けるためには、無理せずとにかく歩くことを楽しむことです。皆さんも日常生活の中で意識して歩行速度を上げ、健康寿命を延ばす一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
問合せ:貝塚市医師会
【電話】072-423-4130
■貝塚市薬剤師会
◯ブラウンバッグ運動
今回は、市民の皆様に知っていただきたい健康管理の新習慣「ブラウンバッグ運動」について紹介します。
これは、普段服用している薬を袋に入れて医療機関に持参し、残薬整理を含めた薬剤管理を行う取組みのことです。名称は、1990年代にアメリカで茶色の袋が使われていたことに由来します。高齢化により定期的に薬を服用する人が増える中、飲み忘れによる治療効果の低下や、飲み過ぎや誤服用による健康被害への対応が、全国的な課題となっています。そこで、ブラウンバッグ運動を実践することで、残薬や飲み合わせが確認でき、安全に薬が服用できるようになります。
具体的には、かかりつけ薬局を訪れる際に、現在服用している全ての薬を袋(どんな袋でもかまいません)に入れて持参するだけです。これには、処方薬だけでなく市販薬やサプリメントも含めましょう。この習慣を続けることで、薬の相互作用のチェックで不要な重複服用を避けることができ、安全性が高まり、また医療費の無駄を抑えることもできます。
この新習慣を取り入れ、健康管理をより充実させてはいかがでしょうか?
※参加費無料の場合は表記していません。
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