■まちづくりへの若者の参画をどう進めるか
本市の人口は、平成21年をピークに減少が続いていており、その内訳としては、自然減(出生数ー死亡数)よりも社会減(転入数ー転出数)の割合が大きく、なかでも20代や30代の若い世代の転出が顕著となっています。これに歯止めをかけるためには、若い世代が、ふるさと貝塚への愛着をより高め、主体的にまちづくりに参加するとともに、「これからの自分たちのまちは自分たちがつくる」という気概を持ってほしいと考えています。
市の学校教育がカバーしていない高校生以上の世代にもこのような愛着心の醸成やまちづくりへの参画につながる取組みを講じていく必要性があり、今年度から青少年センターの図書室で、大学生の学習指導員が、児童・生徒の宿題を教えるだけでなく、思春期ならではの相談にも応じる、いわば「現代版寺子屋」を始めました。学習指導員からは、「この経験をしてより一層、貝塚市で教師をめざしたいという気持ちが強くなった」といった感想をいただいています。
また、今年8月に4人の高校生が、姉妹都市カルバーシティ市を訪問しました。帰国後に、参加した高校生からは、「たくさんの刺激を受けた。これからはこの経験を生かし、貝塚市に貢献したい」といった報告を受けています。今後、多くの方に、様々な人種や文化的背景を越えて交流することの素晴らしさを伝える役割を担ってほしいと期待しています。
さらに、令和4年から、まちづくりに積極的に参加し、活躍できる人材の育成をめざす「☆かいづか☆学生まちづくりPROJECT」がスタートしています。現在、22人の学生が地域と連携したイベントの開催や本市の魅力をSNSで発信するなどの活動をしてくれています。このプロジェクトには、市外在住の学生も含まれており、本市に関心を持っていただいていることはありがたいことです。
これらの活動に参加されている生徒・学生をはじめ、将来の貝塚市を担う若い世代が、今後あるべきまちの姿を思い描き、その実現のために「自分たちならこんなことができる。やってみたい」という志を育めるよう、「第6次貝塚市総合計画」の策定の過程においては、私をはじめ、市の幹部職員が若者らしい視点や自由な発想を直接聴く機会をつくりたいと考えています。
問合せ先:青少年教育課
【電話】072-433-7334
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