■貝塚市医師会
◯3密回避リターンズ
2020年流行語大賞の年間大賞に輝いた言葉が「3密」です。内容は覚えておられるでしょうか。
3密とは
1.換気が悪い空間(密閉空間)
2.人が密集している(密集場所)
3.近距離で会話や発声が行われる(密接場所)
を指し、それを避けることが新型コロナウイルス感染症の感染予防になるというものでした。この対策はそれだけでなくインフルエンザなどの他の呼吸器感染症の予防にもつながることから、一時期いろいろな感染症が激減したのです。インフルエンザを始めとして、いろいろな「かぜ」が流行するこの時期の対策として再度見直してはどうでしょうか。
とは言っても、寒い時期の換気は辛い面もあります。窓を少しだけ開けて持続的に換気する場合は、風の強さなどで隙間の空け方も調節してください。また、それでも寒い場合は時間を決めて窓を開ける、あるいは室内二酸化炭素濃度の上がり具合を見ながら窓を開けるという方法もあります。一旦室温が上がって壁や家具なども十分に暖まっていると、冷たい空気に入れ換えても比較的すぐに室温が戻ります。少し早めに暖房を入れて部屋自体を暖めておくことをお勧めします。
貝塚市医師会
【電話】072-423-4130
■ほっスピタル・かいづか
◯整形外科のあゆみ
日本において「整形外科」が治療している身体の部分について皆様はどういったものを想像されますか。おそらく骨・関節や脊椎、関節リウマチに加えて骨粗しょう症といった感じではないでしょうか。確かに診察に訪れる患者さんの訴えられる症状は足腰の痛みやしびれ、怪我(骨折)が圧倒的に多いですね。実はそのほかにも手、肩、足、腫瘍、小児、スポーツ、リハビリテーションなど多岐に渡る専門分野が存在しています。
このように広い分野の治療を担うようになった経過を不思議に感じて調べたことがあります。まず「整形外科:Orthopaedics」という言葉はフランスの内科医ニコラ・アンドリ氏により大昔1741年に書かれた”L’Orthopedie”(オルトペディ)という著書に由来すると言われています。実はこの言葉はアンドリ氏による造語で、Orthos(まっすぐな)とPaedios(小児)を組み合わせています。意味は、すなわち彼が主に小児期の脊骨や四肢変形を起こす疾患(くる病や先天性股関節脱臼など)を中心に治療していたことによります。この分野は小児整形外科として現在まで続いています。
さらに時代を経て、手術を含む治療法の発達やレントゲン・CT・MRI・超音波など多様な診断法が進化するにつれて「整形外科」の守備範囲も広がって現在に至っています。
市立貝塚病院の整形外科では骨折、関節(人工関節)、脊椎外科、手外科の範囲をカバーしています。「この症状、整形外科かな?」と少しでも悩まれたらいつでもご相談ください。
整形外科部長
林淳一朗
問合せ先:貝塚病院
【電話】072-422-5865
◇土曜日診療の変更について
地域の救急医療に貢献するため、令和7年1月以降の土曜日の内科と外科の救急医療(二次救急の告示)を開始します。
当院は、令和5年7月に「紹介受診重点医療機関」に指定されており、地域の医療機関との連携強化や外来機能の明確化に取り組んでいることから、
土曜日における一般診療および予約診療は、平日診療に変更したり、診療所へ紹介したり、急患は二次救急で診療を受けていただいたりするなど対応が変わります。
皆様のご理解とご協力をお願いします。
問合せ先:貝塚病院
【電話】072-422-5865
※参加費無料の場合は表記していません。
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