人間の身体には「体内時計」があります。私たちの目覚めや睡眠、体温、ホルモン、食べ物の消化・吸収、代謝などの働きは、この体内時計によって大きく左右されています。人間の1日は実は24時間より少し長いことがわかっていて、体内時計を1日ごとにリセットし、1日24時間のリズムに戻してあげなければいけません。
体内時計には「中枢時計」と「末梢時計」があり、朝起きて光を浴びることで中枢時計がリセットされ、一番長く絶食(fast)した後にとる食事で末梢時計がリセットされることから朝食(breakfast)が重要であることが報告されています。体内時計のズレは健康にも影響し、長期間続くと、血圧や血糖値が上がりやすくなり、循環器疾患や糖尿病のリスクが高まるとされています。
食事は「いつ」、「どのように」食べるかが大事で、同じ食事を食べても、食べる時刻や速度、食べる順番などによって、栄養学的効果が変わってきます。バランスのよい朝食を摂ることが健康やダイエットにもよく、子どもの体力や学習成果にも関係することが報告されています。朝は忙しいですが面倒くさがらずしっかり朝食を摂りましょう。
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