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梅毒感染の現状

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大阪府貝塚市

梅毒と聞くと、「昔の病気」といったイメージをお持ちかと思います。国立感染症研究所の統計によると、1940年代にペニシリンが開発されて以降、梅毒患者数は大きく減少し、まさに「昔の病気」でありました。しかし、2010年頃より徐々に患者数は増加に転じ、2015年には4,559人と5年前の約5倍に増加しています。この傾向は日本だけではなく世界でも同様です。WHO(世界保健機関)は、毎年全世界で推定1,200万人が新規に感染していると報告しています。
増加している原因は諸説あり、特定できていません。感染経路は、性行為による感染が最も多く、その他、注射を介した血液感染、非常に頻度が少ないですが輸血による感染があります。感染後は非常にゆっくりと症状が現れ、皮膚症状を中心とした症状が、第1期から第4期まで進行していきます。
治療は、ペニシリン系抗生物質を数週間投与します。梅毒は、皮膚症状が出た時点で診断される事が多く、ほとんどが第2期までに診断されます。
しかし、医師の中にも梅毒の皮疹を見た事がないかたも多く、皮疹も病気の進行過程で一旦消える事があり、病勢が進行してから診断される事もしばしばあります。病勢が進行すると致命的になる事もあります。今まで見た事がない皮疹が出現した場合は、梅毒の可能性も考慮し、受診していただければ幸いです。

問合せ先:貝塚市医師会
【電話】072-423-4130

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