■シナリオ5 家族・高槻家の場合
▽ようやく全員が再会できた
発災30分後、子・あおいさんが避難していた学校に祖母・さくらさんが迎えに行き、2人が合流。そのまま一緒に学校で待機しました。災害用伝言ダイヤルで、祖母と子が無事で避難所にいると知った両親。その日の夜に母・みどりさんが、翌日に父・さとしさんが合流し、全員が再会できました。
◆避難生活を送る
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水道やガスなどのライフラインはしばらく復旧しない場合があり、避難所では想像以上の負担がかかります。一方自宅での避難生活では、物資や食料の備えが必要不可欠です。後発する可能性のある揺れに警戒しながら、励まし合い助け合って乗り越えましょう。
◆やっていて良かった備え
□非常持出品
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避難する際にすぐに持ち出せるようリュックサックなどにまとめておいてください。特に他人から借りられないもの(薬、コンタクトレンズなど)を中心に。また普段から持ち運べるものは、いつも使うかばんに入れておきましょう。
□防災体験
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地域で定期的に行っている訓練では、災害を想定した体験ができて良い機会になります。災害対応力の向上をはじめ、地域住民同士の顔の見える関係を築くためにも、家族や近所の人と一緒に積極的に参加しましょう。
■危機管理監インタビュー 今起こったら、を普段から意識して
・市危機管理監 松永正明さん
令和5年4月から現職。平成30年の大阪府北部地震を始め、多くの災害対応を経験してきた
□発生前のシミュレーションがカギ
地震は突然起こるもの。そのとき家族が一緒にいるとは限りません。とっさに命を守る行動をとるためには、「ここでもし起こったら、、、」というシミュレーションを場面ごとにしておくことが大切です。寝ているとき、電車に乗っているとき、仕事をしているとき、家に1人でいるときなど、さまざまな状況で、家族がどう行動するべきか、ぜひ話し合ってみてください。大切なのは、地震が起こる前からの備えです。
□フェーズフリーの視点で備える
備えの考え方に「フェーズフリー」というものがあります。これは、普段から身の回りにあるものは非常時にも使える物を選び、日常と非常時を分けずに備える考え方です。
事前のシミュレーションを通して、普段使いしながら非常時にも役立つものを考え備えておきましょう。例えば、懐中電灯付きのモバイルバッテリーや保存のきくお菓子をかばんの中に入れておく、車を非常用電源として活用できるハイブリッド車にする、なども有効です。普段から個人で必要なものを考える習慣を持つようにしてください。
問合せ:危機管理室
【電話】674-7314
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