■つながれる場所で、不安が安心に変わる
・あふれる情報に惑わされない
・居場所を変えてみるとつながれる
・自分を知ってくれる人を持とう
富田子育て支援センター長
橘川美恵子さん
○あなたを見てくれる人が必要
昔と違って子育てで頼れる人が近くにいないことが増えました。スマホで調べれば、情報はあふれていますが、その情報があなたの家庭に当てはまるとは限りません。
実際にそれぞれの親子を見て、知って、話してくれる人がいることが大切です。
○つながりから生まれる気付き
ただ、そういったつながりを作ることが苦手な人もいると思います。人との距離感はそれぞれだし、無理をするのはしんどいです。
そういうときに頼ってほしいのが「子育て支援施設(下欄)」です。子どもとの時間を、家とは別の空間で過ごすだけでもリフレッシュになりますし、気分が変われば、スタッフや他の親子とのつながりもできやすくなります。例えば、大泣きしている子にスタッフが「今日はどれだけ長く泣けるかな?」と声を掛けていると、笑い出すことがあります。それを見て「泣き止ませようと必死になっていたな」と気付くきっかけになれば、これも一つのつながりの効果です。「大変なこと」がちょっとずつ「楽しいこと」に変わるかもしれません。
○安心”に変わる場所を作ろう
環境を変えるために居心地の良い場所に何度か行ってみれば、ささいなことからつながりは生まれるものです。あなたと子どもを知ってくれている人がいる場所が、子育ての悩みや焦りを「安心」に変えてくれると思います。
◆子育て支援施設でつながる
親子で訪れて、スタッフに相談したり、保護者同士で話したりできる施設が市内に18カ所あり、ケーブルテレビでも毎月1カ所ずつ紹介しています。今月の放送予定は本紙51ページに掲載。
□子育て支援センター
カンガルーの森に加え、保育所や認定こども園内に併設された施設が市内に5カ所。保育の様子も見られて、入園準備にもなります。
□つどいの広場
マンションや古民家、商業ビルなどさまざまなタイプの施設が市内に12カ所。雰囲気や居心地の良さなどそれぞれに特色があります。
◆イベント情報
□出前ひろば いろいろなお話を楽しもう
ID:132817
当日先着20組
高槻阪急スクエア1階のたかつきけやきパークでパネルシアターや大型絵本の読み聞かせをします。
親子で参加してください。
対象:未就学児と保護者
日時:11/15(金)10:30~11:00
場所:高槻阪急スクエア(白梅町)
問合せ:子育て総合支援センター
【電話】686-5431
■子育てのストレスどうしたらいい?
子育てのストレスはいろいろ。市内在住の井上家と片野家に頑張り過ぎない工夫や考え方を聞いてみました。
○夫婦でいたわって子育て
共働きの井上家。長女の栞ちゃんはいつもお母さんにべったり。初めての子育てに奮闘するお父さんの輪さんは、お母さんがリフレッシュできるように親子でカンガルーの森をよく訪れます。
育児のストレスは、夫婦交代でそれぞれの時間を作って、自分の好きなことをして解消するのが一番だそうです。
○お兄ちゃんたちが頼りに
2人目が生まれたとき、長男の心晴ちゃんが不安な気持ちにならないか悩んだという美輝さん。次男の天稀ちゃんを心晴ちゃんに隠れてかわいがっているのがストレスだったと言います。
3人目のときは考え方を変えて、「2人が赤ちゃんだったときもかわいがってもらったんだよ」と伝えたところ、お兄ちゃんたちが三男の心翠ちゃんの面倒を見てくれて、「心配しなくても大丈夫だったんだ」と気付いたそうです。
■リフレッシュのあれこれ
子育ては長丁場。リフレッシュすることも大切。子育てを楽しむ工夫、しんどくならないためのアイデアをご紹介します。
○趣味の時間を作る
例えばガーデニングしている間、子どもに土いじり、水遊びを楽しませてみましょう。
○子育て友達とおしゃべり
親同士で話をして、ストレス発散。子ども同士も楽しく遊べて良いこと尽くしです。
○少し距離をとる
イライラするときは、子どもが積み木やパズルなどに集中している間に気持ちを落ち着かせてみましょう。
○リラクゼーションを楽しむ
例えば親子でヨガ教室に参加。親はリフレッシュ、子どもは運動遊び。
○無計画に過ごす
思いどおりにいかないのは当然。どっしり構えましょう。
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