■ギャンブルの問題で困っていませんか
5月は「ギャンブル等依存症問題啓発月間」です。ギャンブルがやめられなくて困っている人は、まずはご相談ください。
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◆誰でもなりうる依存症
ギャンブル等依存症とは、ギャンブルにのめり込むことで日常生活や社会生活に支障が生じている状態を言います。依存症になると自分の意思ではコントロールできなくなり、やめたくてもやめられなくなります。本人の意思や性格は関係なく、誰でも依存症になる可能性があります。
ギャンブルにのめり込むことにより問題化するプロセス
◆やめられないメカニズム
ギャンブルを行うと、脳内でドーパミンという神経伝達物質が分泌され、脳内に放出されることで快感・多幸感が得られます。この感覚を脳が「報酬」と認識すると、その報酬を求める回路が脳内にできあがります。しかし、その行為が繰り返されると、次第に快感や喜びを感じにくくなり、以前と同じ快感を得ようとして行動がエスカレートしていきます。
▽依存症の行動例
(1)ギャンブルの掛け金が増えている
(2)ギャンブルを止めるとイライラする
(3)ギャンブルを止めようとしても失敗する
(4)ギャンブルのことをいつも考えてしまう
(5)辛い気分の時にギャンブルをする
(6)ギャンブルですった金を別の日に取り返そうとする
(7)ギャンブルにのめり込んでいることを隠すために嘘をつく
(8)ギャンブルのために人間関係、仕事、学業などを犠牲にする
(9)ギャンブルのためのお金を他人に頼る
出典:厚生労働省「ギャンブル依存症の理解と相談支援の視点」
◆周囲への悪影響も
ギャンブルにのめり込むと、生活の優先順位が変わり、ギャンブルが最優先になってしまいます。
そして、本人の健康状態のほか、家族や仕事などにも影響が及ぶので注意が必要です。
▽健康の問題
・睡眠や食事が疎かになる
・身体や精神の障害
・性格の変化
▽家庭の問題
・家庭内での暴言や暴力
・家族の健康状態の悪化
・家族関係の崩壊
▽生活の問題
・仕事や学校を休みがち
・周囲からの敬遠
・失業、退学、借金
▽対人関係の悪化
・友人、知人が離れ孤立
出典:文部科学省『「ギャンブル等依存症」などを予防するために』
◆抱え込まずに相談を
自分だけでは難しいことですが、依存症から回復することは可能です。治療を受けて、さまざまな助けを借りながらやめ続けることでギャンブルに頼らない生き方をしていくことができます。
本人や周りの人だけで抱え込まず、まずはご相談ください。回復への糸口を一緒に考えることができます。
▼相談窓口
○市こころの健康相談
【電話】661-9332 平日8:45~17:15
○府こころの健康総合センター
【電話】06-6691-2818 ※面談は要予約
平日9:00~17:45、第2・4土曜9:00~17:30
○大阪依存症ほっとライン
LINEアプリで「友だち」登録必要
水・土・日曜17:30~22:30(受け付けは22:00まで)
○近畿財務局 ※債務整理
【電話】06-6949-6523
平日9:00~12:00、13:00~17:00
※民間の自助グループでも相談できます。本人向けはGA(ギャンブラーズアノニマス)、家族・友人向けはGAM-ANON(ギャマノン)があります。詳しくはそれぞれのホームページを確認してください
問合せ:保健予防課
【電話】661-9332
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