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【クローズアップ】 高槻城公園 新エリア 風情ある歴史空間へ

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大阪府高槻市

高槻城公園北エリア(旧市民会館跡周辺)に、かつての高槻城の風情を感じられる公園を整備します。
ID:004419

◆高槻の新たなシンボルエリアに
かつて北摂唯一の近世城郭として重要な役割を果たした高槻城。その風格をほうふつとさせる空間を、高槻城公園の北エリアに整備していきます。
歴史的価値の高いこの地が、現代においても本市のシンボルエリアとして、市民の皆さんに誇りに思ってもらえる空間となるよう取り組みます。
高槻市長 濱田剛史

■高槻城「三の丸」を再現
整備地は、高槻城の三の丸に位置する場所。城下町らしい歴史風情を感じることができる空間となるよう整備を進めます。

▽三の丸とは
本丸、二の丸の外側の区画のこと。家臣の屋敷などのほか、敵の侵入を防ぐための櫓や城門などもあった

■重要拠点だった高槻城
高槻城は、京と大坂の中間に位置することから交通や物流、軍事などを監視する重要な拠点とされていました。江戸時代の城は府内で、大坂城・岸和田城・高槻城の3城だけ。代々、譜代大名が配置されていたことからも、いかに幕府が重要視していたかが分かります。

■往時の風景がよみがえる
重要拠点として栄えた高槻城。三の丸には武家屋敷などが広がっていました。今回整備する新エリアには、往時の風景を再現するためのさまざまな工夫が盛り込まれています。

■休憩所も武家屋敷風に
例えば園路は当時の主要な通りと同じ位置に。休憩所やトイレなどは武家屋敷風にデザインします。また城郭への出入り口となっていた枡形門(ますがたもん)や城内の要所に配置した櫓(やぐら)などをシンボルスポットとして設置します。

○周辺の景観も重視
新エリアへのアクセス道路となる大手八幡線、野見八幡線も公園と調和した景観にするために無電柱化し、石畳風に。
また、姉妹都市交流センター跡地も新エリアと一体的に整備します。

○整備スケジュール
一期エリアは令和8年度中に開園、二期エリアは令和9年度以降の整備を経て開園を予定しています。

■職員イチ押し!公園のこだわりはココ
学芸員の眞田さんが、園内に再現される歴史的遺構の当時の役割を解説。公園整備を担当する中森さんが公園の楽しみ方を紹介します。

「残されていた絵図を頼りに細部にまでこだわりました」
しろあと歴史館
眞田拓弥さん

「歴史ファンも必見!劇場帰りにも立ち寄って」
歴史にぎわい推進課
中森健治さん

◆エリアごとの概要
○一期エリア((1))
・旧市民会館跡の敷地
・土塁や土塀、武家屋敷風の建造物
・城下町らしさを創造
○二期エリア((2)(3))
・高槻警察署の移転後跡地
・櫓や枡形門などの建造物
・城郭らしい景観を形成
※詳しくは本紙をご覧ください。

▽石垣は天守や櫓、枡形門など堅固な構造物を下支えする基礎です。出土した石垣からは石割作業で用いた矢穴と呼ぶへこみや工事に関わった石工や石切り場などを示す刻印も見られました。園内では、櫓や高麗門などの基礎に石垣を用い、可能な限り当時を再現した造りにします。

▽園路沿いにはモミジやサクラなどの落葉樹を。休憩所や芝生広場に腰を下ろし、季節の移ろいを感じられます。

▽櫓は高い位置から敵勢の様子を見たり、矢や鉄砲を撃ち掛けたりするために築かれました。三の丸に3カ所ありましたが、園内に再現する櫓は、戌亥(いぬい、北西)の方角に築かれていたので乾櫓(いぬいやぐら)と呼ばれていました。

▽枡形門は城への出入り口に設けられた防御施設です。二つの門の間に枡形、つまり四角い空間を持つことからその名があります。攻めてきた敵に門や塀の狭間(はざま)から鉄砲や矢を撃ち掛けることができました。

▽公園内にはかつてこの場所にあった武家屋敷風の休憩所などを設置。江戸時代の人々に思いをはせながらこの空間を楽しんでいただけます。
・南側には芸術文化劇場南館

問合せ:歴史にぎわい推進課
【電話】674-7393

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