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自治体の皆さまへ

【クローズアップ1】子どもが楽しむスポーツの始め方(3)

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大阪府高槻市

【PART3 親が適切に関わる】
子どものスポーツについて、親はどのように関わっていけば良いでしょうか。その影響や適切な関わり方を聞きました。

市総合スポーツセンター
副統括、健康運動指導士 中野翔さん

◆親の運動習慣や意識が子どもに影響
「親の背中を見て育つ」と言いますが、子どもは一番身近な大人からの影響を受けます。親が運動・スポーツの習慣があると、自然と子どもも運動習慣が身に付きやすくなります。
親が運動している姿を、子どもに見せられるような関係性や環境があれば良いですね。例えば、一緒に運動遊びをしたり、スポーツ施設での運動教室に参加したりなど、まずは大人が働きかけて、運動をするよう心掛けてほしいです。親の姿をまねして、子どもも運動するようになり、そこからスポーツへとつながっていきます。

◆一緒に楽しんで、一緒に喜んで
保護者へのアドバイスとしては、子どもがスポーツをしているときの様子をしっかり見て、「こんなことができるようになったんだ、上手になったね」と褒めることです。時には大げさにでも良いので、ポジティブな声かけが大切です。
また大人と対決して、勝ったときの喜びようはすごいもの。手を抜くのではなく、ハンデをつけて真面目に対決すると、盛り上がります。一緒に楽しんで、喜んでください。

◆悩んでいたらよく話を聞いて
一方でスポーツしていると、うまくいかないこと、悩むこともあります。子どもが求めているとき、よく話を聞いてください。一律の対応は難しいので、その子の様子や思いを踏まえ、何か改善できることがあるのか、一緒に考える姿勢が大切なのだと思います。

「目指していたことができたという「成功体験」が、心の成長にも大きくつながります。いっぱい褒めて、喜んでください。」

▽親のダメな関わり方の例
(1)強い言葉がけ
親がコーチに代わって、強い指導をしたり、怒鳴ったりすることはダメ。萎縮して、モチベーションが低下します。スポーツ自体が嫌いになって辞めてしまう可能性も。

(2)周りと比較
「周囲の子ができているのに、なぜうちの子はできないのか」と不安に駆られ、子どもを責めるのも、おすすめしません。体の成長のスピードが異なりますので、焦らず見守ってください。

(3)無関心
運動を頑張る子どもに対して、親の無関心な態度は、心を傷つけます。練習や試合などで、子どもの様子を見て、「よく頑張ったね」と褒めてください。

■保護者の質問にお答えします 子どもの運動・スポーツ相談
運動について、スポーツについて、保護者の皆さんからさまざまな悩みをお聞きします。よくある質問を紹介します。

Q:どんな運動から始めたら良いか分かりません。(4歳の保護者から)
A:運動遊びやレッスンでバランス良く。
人の動きには36種類(走る・跳ねる・滑るなど)あり、幼いうちはできるだけバランス良く養うようにしましょう。それには、運動遊びの中で身体活動を増やすことがおすすめ。大人が一緒になって動けば、より子どものやる気も出ます。また総合スポーツセンターなどで開催している親子の運動教室に参加すると、プロのコーチが楽しく、いろいろな動きを身に付けさせてくれますよ。

Q:運動をあまりしないので、もっと運動好きになってほしい。(6歳の保護者から)
A:ポジティブな声かけと成功体験を。
子どもが、何か運動をしてうまくいったり、練習してきたことができるようになったりしたとき、ぜひ保護者も一緒に喜んで、たくさん褒めて、応援してください。やったらできるんだと、小さなことでも成功体験を重ねることが大切です。運動を強制するのではなく、体を動かすことが楽しいと思えるようコミュニケーションを取りながら促してください。

Q:練習しても、あまり上達しないのですが。(8歳の保護者から)
A:基本を反復練習してください。
スポーツが上達する基本は、何度も繰り返し同じ動作を行う反復練習です。始めはうまくいかないのは当然のこと。短時間でも集中して行うのがポイントです。例えば「足が速くなりたい」場合、目標を立てて、30mの距離を走る練習を何度も繰り返してください。
ここで保護者の役割は、練習できる環境を整えてあげること。真っすぐに、安全に走れるか、場所の確認や見守りをするなど、協力をしてください。

問合せ:文化スポーツ振興課
【電話】674-7649

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