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自治体の皆さまへ

特集 災害に備える(1)

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奈良県 三宅町

■自然災害は時として、想像を超える力で襲ってきます
三宅町は、町内に大和川の支流が3本流れる低湿地帯であり、耕作地に適している反面、洪水リスクが存在する土地柄です。
2023年6月に線状降水帯が発生した時にも、道路が冠水するなどの被害を受けました。
自然災害の被害を最小限に抑えるためには、自分の身を守る「自助」、地域や身近にいる人同士が助け合う「共助」、行政による「公助」の3つの要素がうまく機能することが重要だと言われています。
それぞれの観点から災害が起きた時の「備え」について特集しました。

■共助 地域で備える
◆現役消防団本部長に聞く!「消防団ってなに?」
三宅町消防団・中川政樹本部長(53)に「消防団」についてインタビュー!

○三宅町消防団は3分団あり、後方支援の女性部11人を含む55人が活動しておられますが、三宅町消防団ではどういった活動をされていますか。また、どういった方が参加されていますか?
火災現場での消火活動はもちろん、風水害災害時の活動、火災予防の広報活動などを行っています。訓練は定期的に月1回、ポンプ車などの点検も兼ねて行います。若い方で20代半ば、上は70~80歳と、年齢層の幅は広いですが、平均は55歳くらいで高齢化しています。平日活動できる自営業の方が限られるので、なかなか人数が増えないのが現状です。

○消防団の特徴ややりがいを教えてください。
地域住民とのつながりも密接で、地元だからこそ「あの村の道は狭い」とか具体的な情報が得られる。いざ何か起きた時に少ない人数で有意義に動けるのが消防団だと思います。小さい町だからこそ、火事になったのは「誰かの友人の、誰かの知り合い」の家かもしれない。それは力をいれて救おうとなりますよね。「地元のため」だからこそ頑張れるのかなと思いますね。

○消防団活動に取り組むうえで、住民の方に知っておいて欲しいことはありますか。
ボランティアとしての性格も併せ有している消防団ですが、団員にももちろん家族がいます。その中で地域のために率先して活動しています。それを理解していただき、住民の方と共に、協力しあって被害を最小限に防ぐことが重要だと思います。

○消防団の今後の課題は何でしょう。
成り手が圧倒的に足りていないのが課題です。今も2つの分団は定員に達していない状況です。災害時に炊き出しなどをしてくれる女性部も含めて人数をもっと増やしたい。実際に災害が起きてから団員を増やすことは出来ない。平時からの人の横の繋がりが「備え」になると思います。

○誰でも消防団員になることは出来るのですか?
住民だけでなく在勤の方でもなることが出来ます。実際に町外から参加してくれている団員もいます。三宅町の消防団は組織の風通しもいいし、少し前に流行ったテレビドラマみたいに飲み会ばかりしている訳でもないですし、お酒を飲む必要もありません(笑)新しい住宅に移住してこられた方なんかも巻き込んで、地域密着でしっかり若手を育てていきたいと思います。今も随時募集しているので、興味があればご相談いただければと思います。
(インタビュアー/地域おこし協力隊 山川)

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