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[人権コラム]改めて大地震への備えを「9月1日防災の日」

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奈良県 三宅町

能登半島地震。今年の1月1日16時10分、年始のお祝いのために故郷に集まったご家族・ご親戚の方、現地で働き平穏な日常生活をしていた方、仕事や旅で能登にいた方などを、突然マグニチュード7.6、最大震度7の地震がおそってから9月1日で8ヶ月になりました。災害関連死をふくめ300人もの命を奪い、1,500人を超える負傷者、住宅被害は全壊8,408棟、半壊21,296棟を含む、125,976棟が報告されています。そして6月末時点でも2,288人の方が避難所で生活されていました。「まさか、こんなときに、このような地震がくるとは…」誰しも1月1日に地震が起きるまでわかりませんでした。8ヶ月経った今も、悲しみや苦しみの中におられ、去年の今頃は普通に暮らしていた日常を奪われた被災者の方々にお見舞いを申し上げ、復旧・復興を願うばかりです。
今から101年前1923年9月1日の死者・行方不明者が推定で10万5,000人とも言われる関東大震災を忘れないように9月1日は「防災の日」と定められています。昼食準備で火を扱っている正午直前の11時58分に関東地方をおそった大地震。倒壊した建物にまたたくまに大火災が襲ったという記録があります。さらに自然災害ではない人災があります。関東大震災では戒厳令下で「朝鮮人が放火した」「井戸に毒を入れた」といったデマが広まり、当時、植民地支配下にあった朝鮮人とともに中国人も自警団などから虐殺されました。災害の不安から弱い立場の人を攻撃し、多くの朝鮮人に加え中国人や地方出身の日本人も少なからず被害に遭った記録があります。この機会に過去の事実を人権の視点でも改めて確認し、地震への日頃の備えをすすめるとともに、まちがった情報に流されない教訓と人権感覚を心に刻み、いつくるかわからない、それが明日かも知れない地震に、改めて備えておく機会にしたいと思います。地震が起きる前にしておくべき対応を過去の経験から学んで「防災や減災」に取り組んでいきましょう。天災は突然襲ってきます。

問合せ:教育総務課
【電話】0745-44-2210

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