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令和6年3月 下北山村議会 3月定例会を開催(3)

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奈良県下北山村

■一般質問
▽質問者 和田晃裕議員
質問(1):森林境界の明確化について
令和元年度下北山村森林所有者アンケート結果によると山林境界の把握に関しては「わからない」の回答が44.9%、森林課題対策取組案として所有山林境界探索調査が63.3%の回答と今後の課題も示されました。森林施業の集約化や路網の整備を実施する上で、支障が発生するという指摘もあります。
森林境界の明確化は林野庁が進めている「林業・木材産業循環成長対策交付金」で対応しており、対策例としてリモートセンシングデータの活用により現地立ち合いの省略化等新しい考え方で境界調査が進められると理解できます。
森林境界調査で整備する成果を、後続の地籍調査で活用することも可能となり、将来の地籍調査につながっていくと思われます。
また、上北山村においても役場、協力隊、森林組合退職者等の体制で令和5年より調査が開始されたと聞きました。この森林境界の明確化が森林経営管理法の遂行にも役立つものと思いますが考えをお聞きします。

答え:農林建設課長
森林境界の明確化は、和田議員の質問の林野庁交付金の内、森林整備地域活動支援対策交付金事業におきまして実施しています。令和4年度は、寺垣内・滝の谷村有林周辺にて、16.51ヘクタールの境界明確化をリモートセンシング(航空写真等)にて行いました。また民間所有者が14.15ヘクタールを森林組合に委託して実施しています。令和5年度については、松葉垣内地区において10ヘクタール程度の境界明確化を現在実施中で、今後、管理協定等の締結により森林管理事業を進めていきます。

質問(2):国道169号上池原地内の崩土に関する奈良県知事記者会見について
知事は2月20日記者会見の中で現場視察について事故直後であれば現場を見る意味もあるが、土砂も取り除かれており、もうそのタイミングではないと記者の質問に答えられていました。緊急要望書が知事に届いているのか、地元の声を聴かれる気持ちがないのかと不安に感じました。
また、県の補正予算5千万円で下北山村、上北山村、川上村3村へ観光キャンペーンを実施、開通後、宿泊者に対して1泊上限5千円、観光バスを伴うものは8千円を上限に旅行代金の50%を割引すると発表されましたが、支援は宿泊だけなのか、春休みや5月の連休に遠回りして来て頂ける旅行者に補助することができないのか、地元の考えは聞いてもらえないのか疑問を持ちましたが、村長の思いをお聞かせ願います。
また、今後知事への陳情に議会と共に行かれる気持ちは無いでしょうか。

答え:地域振興課長
県の支援は報道発表の通り、仮橋共用開始から3か月程度を想定に観光需要を喚起するためにキャンペーンを実施し、宿泊者向けの補助、支援を実施すると聞いています。しかし、キャンペーン実施期間が繁忙期と重なる予測から、もっと早い時期から支援開始をという思いもあります。
また、キャンペーン内容が宿泊者に対しての割引補助であることから、通行止めで影響を受けている他の業種への支援策や、来訪者への支援策に充分かとの考えから、さらに追加の支援策も受けたく当課としても、関係部署に強く働きかけているところです。

答え:村長
これまでの要望や報告から3月中には何らかの制限付きで通行止めの解除をしてもらえるのではないかと期待していましたが、土砂崩れした法面は思った以上に危険で、現時点では制限付きでも現道の通行止め解除は難しいとのことです。知事に対しては、緊急要望として早期の通行止め解除と事業者支援等を要望し、その一つとして観光キャンペーンを計画していただいたところです。
全面通行止めが長引きますと住民の方や商工事業者にも影響が及びます。通行止めが長引くようであれば、県の更なる支援と、村としての上乗せ支援も検討しなければならないと思っています。住民の方の医療や福祉についても検討をお願いしています。村の方では支援の内容をまとめたうえで、必要があれば要望にも行かせていただきます。

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