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下北山村 森のしごと記2 ー第2回ー

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奈良県下北山村

こんにちは。地域おこし協力隊の長柄(ながら)です。前回5月号の投稿から金原伐倒斎にご意見を頂いております。この企画、売れなかったら即ボツ、なかったことにしようと思っていましたが、これがなんだか思いのほか好評でして、これからも継続してご意見頂きたいと思います。恐るべし伐倒斎効果。それにしても皆様からご感想を頂けるのは本当にうれしく深~く感謝します。ありがとうございます。
さて、今回ご紹介する森のしごとは、「森林調査」です。森林調査とは、広義には森を取り巻く環境や状態を調べる活動と解釈できますが、今回紹介するのは、その中でも私たちが下北山村の森の状態を把握するために行っている、とてもローカルな調査活動に焦点をあててみようと思います。もちろん屋外に出る前に机上の調査もがっちりあるのですが、その話はまたいつか。
〔森林調査(しんりんちょうさ)〕
何のために森の状態を把握するのかといえば、その森に人の手を加える必要があるのか?ないのか?を知るためです。また、加えるのであればどの程度必要か。加えないのであればいつ頃までそっとしておくことができるのか?というところまで理解を深めます。私たち協力隊が整備をする人工林は特に森が水を貯えたり、二酸化炭素を取り込んだりする機能について、人間が介助してあげることで、より大きな効果が見込めます。その介助の質や量を決めるのに森林調査の結果が役に立つのです。
では、具体的にどうやって調査をするのかというと、まず森を歩き、
(1)特徴が同じエリアを見分ける
(2)エリア内で100平方メートル分調査する
(3)調査結果はエリア全体の結果とする
というふうに、広大な森林を効率よく、サンプリングの手法で把握します。また、調査現場では、そのエリアにある木の種類、本数(本数が分かると密度もわかる)、高さや太さを測定し、それから木についている傷や鹿に食べられた跡なども丁寧に観察を行い記録していきます。この調査結果は、数値化して各種指標と照合することにより間伐の適否や、間伐対象となる木の本数、また、市場に出荷される丸太の量などが概ねわかるなど、今ある森の育て方、活かし方に反映されます。森林調査から得られる森の情報って、人が未来に向けてどのように森に関わることができるか導いてくれるとても重要なことなんです。
って、こんなに森のことばかり考えていると惚れられてまうな。森に。。。

■おしえてばっとうさい!!
森林調査とは
一、この分野はわしもまだ勉強中じゃが森林づくりになくてはならんのじゃ
一、森の状態を経験や感覚で判断せず数値や言葉で判断するのに必要なのじゃ
一、同じ調査地で5年後10年後と継続して成長の推移を調査することが大事なのじゃ
例えば今ぐんぐん育っていても10年後は止まるかもしれぬ 変化をとらえるのじゃ
一、斎はこれまで主に木を見ていたが森林調査をすることで森が見えてきた 感動じゃ

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