SDGsの達成に向けて、経済・社会・環境の3側面の統合的取組による相乗効果、新しい価値の創出を通して、持続可能な開発に取組む自治体として、内閣府から「SDGs未来都市」に選定されました。
今年度は、24自治体が選定され自見地方創生担当大臣から選定証が授与されました。奈良県では、十津川村、生駒市、三郷町、広陵町に次いで5例目です。
またSDGs未来都市の中から、地域における自律的好循環の形成が見込める、特に先導的な事業として「自治体SDGsモデル事業」に選ばれました。
■私たちの身近な取組みが、SDGsの実現につながっています 天理市が取組んでいる事業の一部
▼官民連携による新しいリサイクルプログラム
テラサイクルジャパン合同会社と連携して、市役所本庁舎や各学校に、一般的にリサイクルされない商品(プラスチック製の文房具、キッチンスポンジ)の回収ボックスを設置し、廃棄物が限りなく削減されたゼロ・ウェイスト社会の実現を目指しています。
▼食品残渣削減プロジェクト(みんなの学校プロジェクト)
児童が環境問題について学ぶきっかけとして、給食などの食品残渣(野菜くずや食べ残し)を堆肥化する「食品残渣発酵分解装置」を市内各小学校に設置しています。
▼フードドライブによる食品ロス削減
一般家庭に余っている食材や防災備蓄食料などを、子ども食堂や必要とする世帯に配布することで、食品ロス削減や子どもの貧困対策に貢献しています。
■SDGs(持続可能な開発目標)とは
2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない」などの優れた理念が示されています。行政だけではなく、多くの企業などが広く採用しています。
■自治体SDGsモデル事業提案内容
事業名:『自然との共生(オーガニックビレッジ)』『支え合い(well-being)』『地域ブランドの創造』によるまちづくり
概要:大学や企業などとの連携による人材育成、産業創出、活躍の場づくりを行います。また、有機農業によるオーガニックな産品などに新たな付加価値を付け、地域ブランドの創造を図ります。これらを「地域通貨イチカ」でつなげ、地域経済の活性化を目指します。
■具体的な取組事例
「地域通貨イチカ活用による経済活性化、まちの豊かさの創造事業」
物価高騰の生活支援のための市民給付や出産・子育て応援ギフト、将来の健康維持活動の参加者へのポイント付与など、イチカを活用することで生活と地域経済を応援し、支え合いの促進を図っています。
また、有志の加盟店がイチカによる収益の一部をこども食堂など地域の支援団体へ寄附を行うことで、日常の買い物や食事がまちの支援へとつながる「イチカプラス」という取組により、さらなる地域愛着とwell-being(支え合い)の向上を図ります。
問合わせ:総合政策課
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