市では、今年度より、欧米でトップのIT・教育国家であるエストニアとの交流を開始しました。昨年7月には全国で初めてエストニアのサーレマー市と教育の連携に係る基本合意書を締結し、子どもたちの国際的な視野を広げるとともに、自ら課題を発見し、考えるアントレプレナーシップ教育に取り組んでいます。このような教育のまちづくりを通して、関係人口の創出・移住定住の促進・産業振興等につなげていきたいと考えています。
この取り組みを進める中で、市は、自律走行配送ロボットを開発するエストニアの企業「クレボン」等と連携し、ロボット工学分野のスペシャリストの育成を目的とした3年間の留学プログラム「クレボンアカデミージャパン」の来年秋の開校を目指すこととなりました。公民が連携・協力し民間資金を活用し、運営を行う予定です。
あわせて、クレボンアカデミーで学んだ人材が宇陀で活躍できるよう、宇陀市へのクレボン日本支社の誘致に向けて協力することも合意しました。
このような地方都市の新たな取り組みは国内外から注目されており、市では、アントレプレナーシップの育成を軸として、未来を担う人材が育ち活躍できるまちづくりを進めます。
◆エストニアとは
1991年、旧ソ連から独立後、国の政策として、観光、IT、教育に力を入れ、独立から30年で、IT国家として強固な国となった。アントレプレナーシップ教育に力を入れており、その成果として人口当たりのスタートアップ企業数がEU1位と起業が盛んな国。九州ほどの大きさで、人口は奈良県と同程度。国土の50%が森林で覆われ、4分の1近くが自然保護区。オーガニック農業においては、農地面積の割合がヨーロッパ2位の国であり、スパ、サウナ習慣の歴史も長く、ウェルネスへの関心が高い国である。
◆「クレボン」とは
自律走行配送ロボを開発する企業。欧州で初めて公道での無人車両走行ライセンスを取得。米国テキサス州ダラスに研究拠点と米国本社を開設するなど、市場拡大を目指している。
◆「クレボンアカデミー」とは
クレボンが運営する自律走行車開発の専門教育機関。ICTエンジニアの育成を目的として設立され、クレボンのエンジニアから直接指導を受けることができる。エストニアアントレプレナーシップ応用科学大学と連携し、3年間で工学学士が取得できる。
問合せ:行政経営課
【電話】82・3632【IP電話】88・9084
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