◆言葉から考えてみよう
私たちは毎日、表情や身体、言語などを使って、コミュニケーションを取っており、特に言葉で意思を示すことが一般化しています。
ヒトの言語は、もともと動物の鳴き声のようなものであって、それが使われる過程で複雑化していき、そして現在のようなかたちになったと言われています。その中で日本語に注目してみると、紀元前300年頃から渡来人によって稲作や鉄器など新しい技術がもたらされ、また、日本語の基となる言葉も伝えられたと言われています。
言葉はその時代の考え方やルールを表しています。例えば、「嫌(いや)・嫉妬(しっと)・姦(かしま)しい」といった、女性を揶揄(やゆ)する言葉は室町時代に宮中の女官が仲間内で使っていた言葉がはじまりだと言われており、男性優位の考え方が浸透していました。
現在は、ジェンダー平等が浸透しつつありますが、依然として、差別や偏見が残っています。したがって、言葉から意識を変えることが大切です。そして、女性だから、男性だから、といった考え方を持つのではなく、性別に囚われない、多様な価値観を持つことが差別のない社会の実現につながるはずです。
この機会に一度、言葉やお互いの役割について考えてみましょう。
問合せ:人権推進課
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