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住民の声で、子育て応援の輪を広げる(1)

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奈良県斑鳩町

■子育てタウンミーティングで、中西町長が住民と意見交換
-9月28日 生き生きプラザ斑鳩-
中西町長が住民のみなさんの声をお聞きし、斑鳩町の「子育て応援のまちづくり」をさらに充実した内容にするため、9月28日、生き生きプラザ斑鳩で、「子育てタウンミーティング」を開催しました。
「知ってほしい斑鳩町の子育て支援」をテーマに、現在取り組んでいる子育て支援について説明したあと、参加者のみなさんから、斑鳩町がもっと子育てしやすいまちになるよう、意見をいただきました。

・コーディネーター(敬称略)
三木美香(畿央大学准教授)

・出席者(敬称略)
冨井祐子(子育てサポートクラブゆりかご会長)
中西和夫(斑鳩町長)
町の教育・保健・児童福祉担当
公募の参加者のみなさん

◇斑鳩町の合計特殊出生率は県内上位で推移
三木:斑鳩町の合計特殊出生率(令和5年)は国の平均を0.39ポイント上回る「1.59」となり、奈良県でも上位であることが報道されています。全国的には地方の人口減少が続いている中、斑鳩町では人口を維持していますが、町として、どのような努力をされていますか。
町長:民間の認定こども園の整備を支援し、今年4月には、2つの認定こども園が誕生し、保育ニーズに対応しました。また、一般不妊・不育治療費の助成やお子さんや妊婦のインフルエンザ予防接種助成など、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を継続しています。また、斑鳩町の魅力を発信するとともに、産業の活性化や雇用の拡大をすすめ、子育て支援と人口維持に努めています。

◇病児保育は近隣市町村と協力して運営
三木:斑鳩町は、病児保育のシステムも充実していますね。
町長:近隣の5町が力をあわせて、西和医療センターの隣で、西和地域病児保育室を運営しています。令和2年に設置し、令和5年度は斑鳩町で延べ106人が利用されています。

◇地域のあたたかい見守りが子育ての力に
三木:子育てには地域のあたたかい支援や見守りが大切ですが、子育てサポートクラブゆりかごのみなさんには、つどいの広場の運営など、地域の子育てを支えていただいています。
冨井:子育てサポートクラブゆりかごは、平成16年から、自主活動として託児サービスをはじめました。また、平成16年から、「つどいの広場」の運営を町から委託され、保護者のみなさんの子育てをお手伝いしています。ときおり「子どもが幼いときにゆりかごさんに支えられ、ずっとお礼が言いたかった」など、声かけをいただくこともあり、とても励みになっています。
今後もこの活動を継続していくため、多くの人に子育てサポーター養成講座を受講してもらい、子育て支援の仲間を増やしていく必要があります。

◇遊具のある遊び場を
三木:タウンミーティングでは、子どもの遊び場がほしいというご意見が多いですね。
町長:史跡中宮寺跡は、現在、イベント等にあわせた臨時駐車場を設けていますが、今後、常設の駐車場を整備する予定です。この駐車場のそばに、いくつかの遊具を設置できればと考えています。

◇小・中学校の老朽化対策に向けて検討会議を発足
三木:学校の老朽化を心配する声もありますが、対策は考えていますか。
町長:小・中学校の老朽化対策については、より良い学校教育環境の整備に取り組むため、令和6年度から「斑鳩町子どもが輝く学校の未来構想検討委員会」を設置し、町立小学校と町立中学校の適正規模や適正配置について検討いただいており、令和8年3月までに、学校施設適正化にかかる基本構想案を策定する予定です。

タウンミーティングでは、通学路について、夏季の暑さ対策について、食育についてなど、たくさんのご意見をいただきました。
子育て支援のまちづくりに生かしていきます。

■子どもたちの声もお聞きしました
中西町長が、夏休み期間に親子料理教室などに参加。子どもたちと交流しながら、子どもや保護者の声をお聞きしました。

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