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救急車の適正利用について

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奈良県斑鳩町

三重県松阪市で「救急車有料化」という衝撃的な見出しのニュースが報じられました。内容は、ある一定の条件に当てはまる人は選定療養費という費用が発生するというもので、救急車を要請すると必ず費用が発生するわけではありませんが、あらためて救急車の適正利用という言葉を聞くようになったのではないでしょうか。
全国的に救急件数の増加、病院の病床のひっ迫が問題となっています。救急車を呼ぶかどうかの基準や判断は各家庭、個人それぞれですので、ひとえに救急車の適正利用といっても難しい問題だと思います。
しかし、「病院が分からないから救急車」というケースは少なくありません。そうした場合、まずは下記の相談ダイヤルの利用をお願いします。
今一度、本当に救急車が必要な状態とはどのような状態か考えてみてください。

奈良県救急安心センター#7119は、看護師・医師・相談員などが電話対応し、症状にあった病院の紹介、救急車を呼ぶべきかの助言、応急手当の方法などを教えてもらうことができます。
小児相談ダイヤル#8000は、病院紹介のダイヤルではありません。子どもの現在の症状に対する助言、病院受診したほうがよいかの相談ができるダイヤルです。
かかりつけ病院があり、そこに受診したいと決まっている場合などは、自身で病院に受診可能か電話するのもよいかと思います。

■奈良県救急安心センター相談ダイヤル
救急車を呼ぶべき?病院で診療を受けるべき?
迷ったら短縮ダイヤル【電話】#7119
または、【電話】0744-20-0119へおかけください(24時間、年中無休)

■小児救急電話相談連絡先
子どもの症状について病院で診療を受けるべき?
迷ったら短縮ダイヤル【電話】#8000
または、【電話】0742-20-8119へおかけください
平日…18時~翌朝8時
土曜…13時~翌朝8時
日・祝・年末年始(12/29~1/3)…8時~翌朝8時

■救急現場の知ってほしい話
(1)救急隊員は家の中に土足で入ることがあるの?
靴は脱がずシューズカバーを履いて室内に入ることがあります。担架などを使用する際、両手がふさがるため、安全に家の中から外へ搬出するためです。

(2)救急車のサイレンを消して走行してほしい
道路交通法でサイレン吹鳴と赤色の警光灯をつけることは義務づけられています。そのため、救急車の要請があれば、消すよう依頼があったとしても、法律上できません。

(3)救急車を呼んだ後、救急隊から直接電話がかかってきたけど、なぜ?
救急車が到着するまでの数分間に、到着後少しでも早く病院手配を開始するため、保険証やお薬手帳の準備をお願いしたり、かかりつけ病院や内服薬の情報など現場の時間短縮につながる情報を聞くために電話することがあります。

(4)搬送する病院はどうやって決めてるの?希望は聞いてもらえないの?
基本的にはかかりつけ病院を手配します。その他では、救急隊は各医療機関の対応可能科目や症状の情報をもっているので、「対応可能」「現場から近い」病院の順番に手配します。救急現場は緊急を要する場であり、救急車の台数にも限りがあるため、希望する病院を聞くことは基本的には行いません。

(5)看取りについて、何もしないで病院に搬送してほしいけどできる?
救急要請は救命のためのものであり、救急要請があった限りは、救急隊は「国の基準」に基づいて心肺蘇生法を行いながら病院へ搬送する必要があります。看取りについては、あらかじめ、緊急時はかかりつけ医師に診断に来てもらうなど取り決めをしておいてください。

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