■唯一無二の復興支援隊
復興支援アイドル「みちのく仙台ORI☆姫隊」主宰、一般社団法人JASIA(ジャシア)代表理事
村田淑恵(むらた よしえ)さん (汐)
私は、大磯(おおいそ、神奈川県大磯町、海水浴場発祥の地の一つ)で育ったので、素晴らしい海がある七ヶ浜にご縁を感じています。初めて七ヶ浜に来た時に、仙台近郊にこんなに素敵なところがあるなんて!すごく感動しました。
私は、震災直後から原発事故があった福島をはじめ、高齢者、障がい者、子どもたちなど東北沿岸部での草の根の支援活動をしてきました。
ある時、宮城県の避難所で、子どもたちが「アイドルになりたい」と私に夢を話し始めたんです。大人がこんなに打ちひしがれているのに、子どもたちは絶望の中にいても夢を忘れない。その様子に腰を抜かしてしまいました。
小さい時から社会問題に興味があって、問題が起きた時には必ず、子どもや女性、高齢者などの弱い立場にある人に影響が出るんですね。
被災地の子どもたちのためになにかできないか、ご支援いただいた世界中の皆様に、元気に頑張っている子どもたちの姿をお見せしたい、感謝の気持ちを届けたい。こうして、2011年7月に被災地の小中学生6名でORI☆姫隊を結成しました。メンバーの一人は七ヶ浜のお子さんです。
ORI☆姫隊をただのご当地アイドルって思うでしょ。違うの。唯一無二の歌って踊れるガールスカウトのような女の子の復興支援隊です。土砂災害の時は、解体など土方仕事も手伝う社会貢献ボランティア組織です。ご当地アイドルコンテストでは3回グランプリになっているんですよ。
きちんと子女教育をして、人を助ける側の人になるというのが私の中のコンセプトです。常にORI☆姫隊に話すのは、抱きしめられるのではなく、抱きしめる側になってほしいということです。ORI☆姫隊は、人を助けるために活動する。それが巡り巡って自分の復興にもつながるんです。
ORI☆姫隊は、心の復興を目的として、避難所、仮設住宅、仮設店舗の応援を中心に活動してきました。避難所で歌うとおじいちゃん、おばあちゃんが笑顔になる。泣いて喜んでくれるというのがあるから今まで続けられたと思います。歌と踊りは人の心、国境をも越えていきます。
コロナ禍では、活動が制限されたため、震災をもう一度振り返り、できることを模索し、マスクを作ったり、津波が来た海岸の清掃活動(姫☆のアサカツ‼)をしたりしてきました。
震災から14年目。これまでにも幾度となく、この活動をどうするか悩んだ時期がありました。そうした中、先日、ORI☆姫隊からは、「伝承しなきゃいけない!」との声が上がりました。この言葉は、ORI☆姫隊一人一人の自立と覚悟の表れでもあると思います。
RI☆姫隊の活動を継続しながら、全国で多発する自然災害、温暖化問題などの社会問題に対し取り組みをし続けていくつもりです。
◇表彰
2018年復興大臣感謝状、2013年環境省「東北地方ESDチャレンジプロジェクト」公式応援団任命、2016年外務省「JAPAN VIDEO TOPICS」ORI☆姫隊【こども防災教育】6ヵ国語に翻訳
世界200カ国に紹介
MC:ワッキー貝山&ORI☆姫隊(農林水産省東北農政局から「食べつくせ!TOHOKU食の応援大使」令和6年度6期目任命)
■図書カードをもらおう!《クイズ》
正解者の中から500円分の図書カードをプレゼント。今月号の中にヒントがあるよ!
Q 「石斧」は何と読む?
(ア)せきふ (イ)いしおの (ウ)いしやきいも
応募方法;答え・住所・氏名を明記の上、3/22(金)まで、ハガキまたはメール(kouhou@shichigahama.com)、ファックスでご応募下さい。クイズの回答は町内の方に限らせていただきます。2号の答えは、(イ)。5つ目はスケッチに。
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