■片平公園に記念碑を設置しました ―野球の試合前挨拶(あいさつ)発祥の地
野球の試合前挨拶発祥の地とされる片平公園(旧制二高グラウンド跡)に、その史実を記した記念碑を設置しました。
高校野球などの大会で、試合開始前に両チームがホームベースをはさんで一礼する選手同士のあいさつは、明治44年に旧制二高グラウンドで開かれた「第1回東北六県中等学校野球大会」において初めて実施され、その後全国に広まりました。これにより、令和4年に日本野球機構等が実施した、野球伝来150年記念事業「聖地・名所150選」に、片平公園が選出。仙台市政だより令和5年1月号に掲載したサンドウィッチマンのお二人と市長との対談の中で、お二人からこのエピソードが紹介され、これを機に、市では記念碑について検討し、今回の設置に至りました。
11月4日には、片平公園で記念碑のお披露目式が行われ、野球郷土史家の伊藤正浩さんによる解説の後、地元の少年野球チーム「片平レッドホークス」が、試合前のあいさつを実演。子どもたちの大きな声が響き渡ると、会場は温かい拍手に包まれました。
■観光アンバサダーが仙台の魅力を発信
市は、仙台のまちの多彩な魅力を広く発信するため、仙台観光アンバサダーを務めるサンドウィッチマンのお二人を起用した観光ガイドブックと、羽生結弦(ゆづる)さんが出演するプロモーション動画を制作しました。
「仙台サンドめぐり」と題したガイドブックは、「1度と言わず2度『3度(サンド)』と訪れたくなる」をコンセプトに作成。伊達政宗公ゆかりの地を巡る「伊達な仙台めぐり」など、サンドウィッチマンのお二人がお勧めする3つのモデルコースの他、定番の観光名所からローカルなグルメスポットまで、幅広い情報を掲載しています。ガイドブックは、市内の観光案内所や観光施設などで配布しています。
観光プロモーション動画「#(ハッシュタグ)ただいま仙台」では、羽生さんが仙台への思いなどを交えて、観光スポットや四季折々のイベントを紹介しています。また、七北田公園など羽生さんゆかりの地も登場し、羽生さんの目線で仙台のまちの魅力が語られています。
動画は仙台市公式動画チャンネル「せんだいTube(チューブ)」で配信しているほか、仙臺緑彩館(せんだいりょくさいかん)では、動画の本編に加えメイキング映像も限定放映しています。
■海岸防災林が自然共生サイトに認定
東日本大震災により甚大な被害を受けた仙台東部地域一帯のみどりを市民の手で再生する取り組み「仙台ふるさとの杜再生プロジェクト」の海岸防災林が、10月25日、国内初の「自然共生サイト」に認定されました。
この制度は、地方公共団体や民間等の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を、環境大臣が「自然共生サイト」として認定するものです。「仙台ふるさとの杜再生プロジェクト」の海岸防災林は、植樹会や育樹会をはじめ、自然をフィールドとした防災学習等を行いながら、生物多様性の豊かな防災林を、市民協働で育成する活動であることが評価されました。
自然共生サイトに認定されることで、区域の生物多様性の維持や質の向上が促進され、2030年までに陸と海の30パーセント以上を健全な生態系として保全しようとする世界目標「30by30(サーティバイサーティ)目標」の達成に貢献することが期待されています。
市では、今後も生物多様性の保全に向けて、より一層努めていきます。
■アカプルコ市との姉妹都市提携50周年を迎えました
本市とメキシコ合衆国・アカプルコ市は、慶長19年に慶長遣欧使節がアカプルコ市に到着したという歴史的な縁から、昭和48年に国際姉妹都市協定を締結し、今年で50周年を迎えました。
これを記念し、市では、10月にアカプルコの魅力を伝える写真展を開催。11月4日・5日には都内にあるメキシコ大使館のシェフを講師に迎え、「メキシコ・アカプルコの味を知ろう」と題した料理教室を行いました。
料理教室には親子連れなどが参加し、シェフがアカプルコの食文化とともに野菜等を使った料理を紹介しました。実習では、参加者がアボカドとトマトを使ったディップや、白身魚にライムを搾ってあえるマリネなどを作り、自由な雰囲気の中で調理体験を楽しんでいました。参加者からは「料理を通じて文化的背景を知ることができて良かった」「本格的なメキシコ料理を学べる貴重な体験だった」等の感想が聞かれました。
■優れた技能と長年の功績をたたえて
市では、長年にわたり優れた技能で市民生活を支え、仙台のまちづくりの基礎を築いてきた技能職の方々を技能功労者として表彰しています。11月13日に行われた技能功労者表彰式では、24職種36人の方々を表彰しました。表彰された方など詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>