市内の知られざるスポットを調査してきました
■仙台が誇る発祥の地
今回は、新たな一年の始まりにちなみ、仙台が発祥といわれる「日本フィギュアスケート」「近代工芸」に関する2つのスポットを紹介します。始まりの地を巡りながら、これからの一年に期待を膨らませてみてはいかがでしょうか。
○日本フィギュアスケートの原点
ウインタースポーツの一つとして人気の高いフィギュアスケート。五輪で金メダルを獲得した荒川静香さんや羽生結弦さんをはじめ、仙台にゆかりのある方も多く活躍されていますが、日本のフィギュアスケートは、青葉山公園内にある五色沼から始まったといわれています。
明治23年ごろから外国人が氷の張った五色沼で滑り始め、42年ごろには旧制二高の生徒たちがドイツ語教師・ウィルヘルにフィギュアスケートの基本を習いました。その後、指導を受けた生徒やその後輩たちが日本各地でフィギュアスケートの普及に努め、全国へと広まりました。
・冬に水面が凍ると、この地でスケートを楽しんだ当時の様子が思い浮かびます
地下鉄国際センター駅から徒歩約6分
○工芸の近代化を後押しした地
私たちの暮らしに彩りを与えてくれる工芸品。実は、仙台市が「日本の近代工芸・デザイン研究」発祥の地であることをご存じですか?昭和3年、工芸を近代化し輸出を振興するため、さらに、東北の産業を開発するために、国立工芸指導所が仙台に創建されました。「見る工芸から使う工芸へ」の指導理念のもと、近代デザイン運動を世に先駆けて実践したことなどから、跡地である宮城野中学校の構内に「工藝(こうげい)発祥」の碑が建てられました。本市の工芸品の一つとして人気の「玉虫塗(たまむしぬり)」は、この国立工芸指導所において発明され、昭和60年に県の伝統的工芸品に指定されています。
・碑は宮城野中学校南西側の通りから、フェンス越しに見ることができます
JR榴ケ岡駅から徒歩約12分、宮城野原駅から徒歩約10分
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