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自治体の皆さまへ

古今東西 ぐん(郡)ぐん(郡)行きます! 第60回

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

郡市長がさまざまな現場を訪問し市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします

■第60回 PCN仙台編
プログラミングを通して地域人材の育成に取り組む「PCN(プログラミングクラブネットワーク)仙台」の皆さんにお話を伺いました。

○子どもたちの挑戦をサポート
「すべての子どもたちにプログラミングの機会を提供する」ことを理念に、平成27年に設立されたPCN仙台。気軽にプログラミングやものづくりを楽しんでもらえるよう、小学校等での出前授業や、企業と連携したワークショップなどを行っています。この日は親子で参加する講座が行われ、センサーやモーターを使った工作に夢中になって取り組んでいました。
「プログラマーを育成することよりも、子どもたちがプログラミングで学んだことを生かして課題解決の力を身に付けることを大切にしています」と話すのは、会長の荒木義彦さん。「学びは大人になっても続くし、楽しいことなんだということを根付かせたい」と続けます。
小学3年生の時にワークショップに参加し、現在は学生サポーターとして活動を支える市川大雅(たいが)さんは「自分で一から作ったものが動いた時は感動して。それが楽しくて今も続けています」と教えてくれました。荒木会長は「子どもにとって『自分でも作れる』という成功体験が自信になり、生きる力や将来の夢が広がることにつながると思います。そのためにもチャレンジを習慣化することが重要で、ワークショップでは最初に『自分でやりたいと思ったら、まずやってみて』と伝えています」と話します。
挑戦することを後押しすることで、子どもたちがのびのびとものづくりに取り組み、成長できるのですね。

○活動とともに広がる夢
PCN仙台では、令和元年から小・中学生を対象としたプログラミングコンテスト「みやぎプロコン」を開催しています。市川さんは令和3年のコンテストで田んぼの水位を管理する作品を制作し、中学生の部で最優秀賞を獲得しました。「制作のきっかけは、台風の時に農家の方が田んぼを見に行き用水路に転落した事故のニュースを見たことでした。外に行かなくても済むよう、水位を自動で測り、遠隔操作で水門を上げられる装置を作りました」と市川さん。「将来はロケット開発など、宇宙工学の分野に進みたい」と力強く話す姿は、まさに荒木会長が言う「夢が広がる」を体現しているのではないでしょうか。
令和4年からは、コンテストの名称を「とうほくプロコン」として、参加対象を東北全地域へ拡大しています。イベントの企画・運営などを担当する、代表の阿部美貴さんは「楽しみながら体験できる場所を、東北各地に増やしていきたい」と意気込みを語ります。最近では、大学生と一緒にワークショップを開催するなど、関わる人も広がっているそう。「みんなができることを少しずつ出し合って、地域全体で子どもたちを育むことのできるまちを目指したい」と、荒木会長は熱を込めて語ってくれました。

○未来を担う子どものために
プログラミングの知識や技術だけでなく、学ぶ楽しさや挑戦することの大切さを伝えているPCN仙台の皆さん。これからの仙台・東北の未来を担う人材がここから生まれることを楽しみにしています。
本市としても、若い世代の挑戦を後押しし、地域で活躍する人材の育成に取り組んでまいります。

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