【特集】市長新春対談(1)

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女優　仙名　彩世さん
名取市長　山田　司郎
FMなとりパーソナリティー　佐々木　彩香さん

■2023年を振り返って
[佐々木]皆さん、あけましておめでとうございます。まずは市長に2023年がどのような年だったかをお聞きします。
[市長]名取市の2023年を振り返ると、小糸製作所という自動車照明器で世界トップシェアを誇る企業の進出決定、「なとりんくる」というデマンド交通の実証運行開始、名取熊野三社勧請900年記念祭開催など、日常生活・企業誘致・歴史文化などいろいろなことが盛りだくさんの一年だったと思います。
[佐々木]仙名さんはいかがでしたか?
[仙名]私は舞台を中心に活動していますが、2023年は舞台以外の仕事にチャレンジする機会が増えた年でした。その中でも、地元での仕事にも挑戦させていただく機会が多くなりました。帰ってきて家族や友達に会うことができて、自分にとっていい時間を過ごすことができました。地元のテレビに出演したときには学生時代の友達から連絡が来て、つながりが深くなっていくところがありがたかったです。

■思い出の場所と名取のここ行ってみたい!
[佐々木]仙名さんは名取市に住んでいた頃の思い出の場所などはありますか?
[仙名]名取市には高校2年生まで住んでいました。文化会館を利用する機会が多かったので、印象に残っています。小学生の時に名取市民歌の合唱CDを収録する企画があり、母と一緒に参加し、文化会館で練習や収録を行いました。
[市長]それはすごい!改めて仙名さんが歌ってくれれば、もっと市民歌が有名になるでしょうね。
[仙名]他には、仙台空港にも思い出が詰まっています。私が宝塚音楽学校に合格して、初めて名取を離れる時に高校の新体操部の仲間たちがお見送りに来てくれた思い出の場所です。搭乗口のガラス越しに設置してある電話で話したことを覚えています。
私は旅立つ立場で、「これから行くぞ」という前向きな気持ちが大きかったんです。でも、見送る側は結構寂しいんだなと最近すごく感じています。先日親友に会った時には「すごく寂しかったし、本当は行ってほしくなかったよ。でも、頑張ってほしかったから」と言われてうるっときました。
[佐々木]想像しただけで涙が出てきますね。市長も大学時代は東京に行かれていたそうですが、いかがですか?
[市長]私が上京した当時は新幹線がなく、特急で4時間半かけて行きました。親友たちが駅まで見送りに来てくれたのを覚えています。4年間でしたが、行ってよかったと思います。私も地元が大好きですが、外の世界に触れるというのは大切な経験だったと思います。
[仙名]離れることで、より地元の良さがわかりますよね。名取市は、帰ってくる度に街が新しく生まれ変わっているというか、進化しているんだなと感じます。仙台空港アクセス鉄道ができてからは、自分で空港から最寄り駅まで帰って来られるようになったり、杜せきのした駅で降りてイオンモール名取を散策したりとか、自分で行動できる範囲が増えてすごく便利になったと感じます。
[市長]街として進化していくことが、持続可能な街の大切な要素だと思います。先人たちから引き継がれているこの街を子どもや孫、次の世代にしっかり引き継いでいくため、良いところは残しながら、変えるべきところは進化させていくという気持ちを持っています。
[佐々木]仙名さんは現在の名取市で行ってみたい場所などはありますか?
[仙名]行ったことのない場所がたくさんありますが、特にかわまちてらす閖上に行ってみたいです。
[市長]かわまちてらす閖上はロケーションが抜群ですね。太平洋、名取川、仙台の市街地が見えて、潮風を感じながら穏やかな時間を過ごすことができます。
[仙名]素敵ですね。おいしいお店もたくさんあるでしょうし。大好きなセリ鍋も食べに行きたいです。
[市長]名産の赤貝を提供してくれるお店もあります。東京で食べると非常に高価ですが、閖上では比較的手頃な値段で食べられますよ。
[仙名]やはり海が近いからですかね。私は海が好きで、海に沈む夕日を見るのが癒しです。
[市長]名取では、海に沈む夕日を見ることはできませんが、サイクルスポーツセンターにあるゆりあげ温泉では、温泉に入りながら蔵王連峰に沈む夕日を楽しむことができます。
[仙名]それは贅沢ですね!
[佐々木]市長から仙名さんにおすすめしたい場所などはありますか。
[市長]みちのく潮風トレイルは青森県八戸市から福島県相馬市までの沿岸部4県29市町村をつなぐ復興の道で、市内には本部「名取トレイルセンター」があります。ぜひトレイルセンターに来て、みちのく潮風トレイルを感じてほしいです。みちのく潮風トレイルの良いところは「震災を忘れずに語り継ぐ道」ということで、復興を感じながら歩くとともに、道中そこに暮らす人たちとつながり、交流が広がる道です。歩いて、キャンプして、民宿に泊まって、おいしいものを食べながら歩けます。
[仙名]景色を見たり、自然に触れたり、ご当地の食事を味わったりすることができるのは非常に魅力的ですね。