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〈特集1〉国宝 多賀城碑

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宮城県多賀城市

8月27日正式に国宝に指定されました

『多賀城 京を去ること一千五百里
蝦夷国(えみしのくに)の界(さかい)を去ること一百廿里
常陸国(ひたちのくに)の界を去ること四百十二里
下野国(しもつけのくに)の界を去ること二百七十四里
靺鞨国(まっかつのくに)の界を去ること三千里
西 此の城は、神亀(じんき)元年、歳(ほし)は甲子(きのえね)に次(やど)る 按察使(あぜち)兼鎮守将軍(ちんじゅしょうぐん)
従四位上(じゅししいのじょう) 勲(くん)四等大野朝臣東人(おおののあそんあずまひと)の置く所なり。天平宝字(てんぴょうほうじ)六年、
歳は壬寅(みずのえとら)に次る参議東海東山節度使(さんぎとうかいとうさんせつどし)従四位上 仁部ぶ省卿(じんしょうきょう)
兼按察使(あぜち)鎮守将軍藤原恵美朝臣朝獦(ふじわらのえみのあそんあさかり)、修造(しゅうぞう)するなり。

天平宝字六年十二月一日』

多賀城碑は、天平宝字6年(762年)に当時按察使(あぜち)を務めていた藤原朝獦(ふじわらのあさかりに)よって建立されました。
多賀城が神亀(じんき)元年(724年)に設置されたことを記す唯一の資料で、「多賀城」の名称を記した最初の資料でもあります。
現存する奈良・平安時代の石碑は19基しかなく、多賀城碑はその中でも大きさ、保存状態の良さ、内容、どれをとっても第一級の資料といえます。
平成10年に重要文化財に指定され、今年、多賀城創建から1300年にあたる記念の年に国宝に昇格しました。

■企画展「古代都市多賀城」
日時:10月5日(土)~12月22日(日)9時~16時30分
場所:埋蔵文化財調査センター展示室(文化センター内)
内容:多賀城の南面に広がる古代都市を出土資料から紹介します。
費用:無料
休館日:(月)((祝)を除く)、(祝)の翌日((土)(日)を除く)

□関連イベント シンポジウム「再考 古代都市多賀城」
日時:12月21日(土)14時~16時(13時30分開場)
場所:市民会館小ホール(文化センター内)
内容:
・基調講演「多賀城のまち並みにみる都市的要素」(出演者:平川南氏(国立歴史民俗博物館名誉教授))
・討議「近年の発掘調査成果と新たな古代都市像」(出演者:平川南氏(国立歴史民俗博物館名誉教授)、高橋栄一氏(県教育庁文化財課長)、武田健市教育委員会事務局文化財課長)
費用:無料
定員:400人(先着順)
申込:10月1日(火)から埋蔵文化財調査センターに電話、または申し込みフォームから

問合せ:埋蔵文化財調査センター
【電話】368-0134

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