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祝 多賀城碑 国宝へ

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宮城県多賀城市

■ 多賀城碑 国宝指定へ
このたび、国の文化審議会が国特別史跡「多賀城跡」に立つ重要文化財の「多賀城碑」を国宝に指定するよう文部科学大臣へ答申したことを受け、多賀城碑が国宝として、正式に指定される見通しです。
市内所在の文化財の国宝指定は初めての快挙となります。

多賀城碑

多賀城碑には神亀元年(724年)大野東人(おおののあずまひと)が多賀城を造営し、天平宝字6年(762年)藤原朝獦(ふじわらのあさかり)が多賀城を大々的に修造したという2つの出来事が刻まれており、いずれも古代の歴史書に記されていない歴史的事柄です。
本年、多賀城創建1300年を祝うことができるのは、この多賀城碑の記載があるからに他なりません。
さらに現在復元している多賀城南門の姿は、朝獦が多賀城を修造した際に建てられたものです。
多賀城創建1300年と、そのシンボルとしての南門復元は、碑の記載なくして実現することはありませんでした。
さらに靺鞨国(まっかつのくに)という、中国東北部の部族集団を記すなど、東アジアをも視野に入れた内容は、当時の国際情勢に精通していた朝獦ならではの表現です。
またこの碑は、江戸時代、歌枕「壺碑」とみなされたことで、松尾芭蕉をはじめ文人たちが作品に残し、あるいは研究の対象とするなど、関心を寄せていました。
多賀城碑は歴史史料としてのみならず、文学の面においても特筆すべき、たぐいまれな石碑であると言えるでしょう。

■ 市内出土木簡・漆紙文書 重要文化財指定へ
さらに、長年の市内での発掘調査で出土した奈良・平安時代の文字資料2件が、文化審議会の答申を受け重要文化財に指定される見通しです。

木簡

漆紙文書

■関連イベント
□多賀城碑国宝指定記念講演会開催
日時:5月25日(土)14:00~16:00(開場13:30)
場所:市民会館小ホール(文化センター内)
講師:
・平川南氏(国立歴史民俗博物館名誉教授)
「多賀城碑が刻む『激動の東アジア世界』」
・廣谷和也氏(宮城県多賀城跡調査研究所副主任研究員)
「考古学的成果と多賀城碑」
定員:400人(先着順)
費用:無料
申込方法:埋蔵文化財調査センターに電話(【電話】368-0134・休館日除く)または本紙3面の申込フォームから申込み

□資料展「我が家の多賀城碑」開催
期間:
(前期)4月27日(土)~5月17日(金)
(後期)5月18日(土)~6月9日(日)
※前期と後期で資料の入れ替えがあります。
場所:埋蔵文化財調査センター(文化センター内)
内容:市民所蔵の多賀城碑関連資料を展示します。
費用:無料

□速報展「重要文化財指定の文字たち-多賀城関連遺跡群出土漆紙文書・木簡-」開催
期間:7月20日(土)~8月25日(日)
場所:埋蔵文化財調査センター(文化センター内)
内容:重要文化財に指定される文字資料を紹介します。
費用:無料

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