文字サイズ
自治体の皆さまへ

できていますか? 災害への備え

2/30

宮城県大崎市

いよいよ梅雨本番となるこれからの時季は、断続的な雨や局所的な豪雨が発生しやすくなります。近年は、全国各地で線状降水帯の発生などによる集中豪雨で、大規模な洪水や土砂災害が頻発しています。
いつ、どこで発生するか分からない災害から大切な命を守るためには、日頃から防災対策を行っておくことが重要です。
災害の危険が迫ったときに落ち着いて避難行動ができるよう、準備をしておきましょう。

■増加傾向⁉大雨の発生回数
地球温暖化などの影響により、台風や豪雨などの異常気象による洪水や土砂災害の頻発化・激甚化が危惧されています。
「非常に激しい雨」や「滝のように降る雨」と表現される1時間当たりの降水量が50ミリメートルを超える記録的短時間降雨の平均年間発生回数は、2014年から2023年の10年間と1976年から1985年までの10年間を比較して、約1.5倍に増加しています。一方で、1日当たりの降水量1.0ミリメートル以上の年間日数は、長期的に減少傾向にあります。(左図)一度に多量に降る雨によって、災害が起きています。
令和4年7月に本市を襲った大雨では、古川地域の3時間降水量が133.5ミリメートルと、観測史上1位を記録し、堤防の決壊や住家への浸水など多くの被害がありました。
今後も地球温暖化の進行による自然災害の増加が予測されており、注意が必要です。

※気象庁ウェブサイト「大雨や猛暑(極端気象)のこれまでの変化」を基に作成

■防災士に聞く‼防災・減災の3つのポイント
私たちの生活を脅かす自然災害に対し、普段からどのような備えをすれば、“いざ”という時に命を守ることができるのでしょうか。
本市をはじめ県内で、自身の経験を生かした防災指導などを行っている防災士の鈴木博行(ひろゆき)氏に、防災・減災に向けた3つのポイントについて話を聞きました。

▼ポイント1 普段からの心がけ
●ハザードマップを確認
ハザードマップは、洪水や浸水、土砂災害など災害発生の恐れを示した地図です。住んでいる地域ではどのような災害が想定されるのか、避難場所はどこかなどを併せて確認してみましょう。ハザードマップは、市ウェブサイトからも閲覧できます。
●自宅から避難場所や指定避難所までの経路を確認
浸水箇所など危険な場所を避けた避難経路を設定しましょう。実際に避難経路を歩いてみて、安全を確認することも大切です。
●非常時持出品の準備
電気やガス、水道などのライフラインが止まってしまった時のための備えはできていますか?
非常食には、調理の手間がかからず、水を使わなくてもできるものを選びます。懐中電灯やラジオ、乾電池のほか、衛生用品なども必要です。
家族構成や住居地域によって必要となるものが異なります。下のチェックリストを参考に、自分や家族にとって必要なものを準備しておきましょう。


▽マイ・タイムライン作成していますか?
マイ・タイムラインとは、台風の接近や大雨によってこれから起こる災害に対し、「いつ」「誰が」「何をするのか」といった防災行動を警戒レベルと連動させ、時系列に整理した自分自身(マイ)の防災行動計画(タイムライン)のことです。
避難する際の行動のチェックリストや判断のサポートとして有効です。命を守るための最善の行動を取るためにも、自分に合った避難に必要な情報・判断・行動を整理したマイ・タイムラインを作成しましょう。
国土交通省ウェブサイトの『Webでマイ・タイムライン』でも作成できます。
※詳細は本紙をご覧ください。
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

▼ポイント2 避難時の行動
●避難はみんなで!災害時要援護者(要配慮者)への声がけも忘れずに!
単独行動は危険です。なるべく複数人で避難するように心がけましょう。また、近所に高齢者や障がい者がいる場合は、声を掛け合って避難しましょう。普段からのコミュニケーションが大切です。
●山の斜面や塀などから離れて避難
避難するために崩れる危険性の高い場所を通る必要があるときは、できるだけ離れて歩きましょう。
●冠水時の足元に注意
冠水した道路は、側溝やマンホール、障害物が見えにくく危険です。棒や杖を使い、確認しながら避難しましょう。
※膝下程度の水位の場合は、水圧により身動きがとれず避難ができない場合があります。また、長靴での避難は水が入り込み、動きが制限されます。スニーカーなど動きやすい靴で避難してください。

▽こんな時は、速やかに避難!!
・警戒レベル3(高齢者等避難)以上の指示が出ている
警戒レベル3から5までは、市が発令します。警戒レベル4の避難指示が発令されるまでに必ず避難してください。また、警戒レベル1から順番に発表されるとは限りません。状況が急変することもあるので、注意してください。
・地震などにより、家屋倒壊の恐れがある
家がきしむ、異音が聞こえるなどの前兆現象がある場合は、倒壊の危険性が高い状態です。落ち着いて避難しましょう。
・土砂災害警戒区域に住んでいる
6月は土砂災害防止月間です
市内の554カ所が同区域に指定されています。土砂災害警戒情報が発令された時は、速やかに避難してください。事前に指定されている区域を宮城県砂防総合情報システムや市ウェブサイトなどで確認しておきましょう。

問合せ:
防災安全課危機防災担当【電話】23-5144
建設課道路維持担当【電話】23-8015

▼ポイント3 防災情報の入手
台風や大雨などの気象災害時は、余裕を持って行動できるよう、災害が発生する前からテレビやラジオなどで情報を収集しましょう。
市では、市内各所に設置している防災行政無線のほか、市ウェブサイトや各SNS、防災ポータルなどを通じて、警戒情報や避難所情報、通行止めの情報など、さまざまな防災情報を発信しています。有事の際に活用してください。

問合せ:防災安全課危機防災担当
【電話】23-5144

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU