■4月2日は「世界自閉症啓発デー」、4月2日~8日は「発達障害啓発週間」です
発達障害は多くの人に知られるようになりましたが、偏ったイメージが先行するなど、まだまだ正しく理解されていないのが実情です。
この機会に、発達障害について学んでみませんか。
◇市民図書館で学ぶ
4月2日(火)~29日(月)の期間中、発達障害について学ぶためのおすすめの本やリーフレットを紹介する特設コーナーを設置しています。
▽土野陵著
『発達障害の人が「働きやすさ」を手に入れる本』
働く時に抱えやすい困り事への対処法などを紹介
▽林寧哲監修
『発達障害の人が〝普通〟でいることに疲れたとき読む本』
周りに合わせようと疲れてしまう、軽度の発達障害の方向けの本
◇当事者の声から学ぶ(20歳男性)
学生時代に大変だったことが2つあります。
1つ目は授業が分からなかったことです。黒板を写すことに精一杯でした。普通学級で頑張っていましたが、中学3年生の後半から学校を休むようになりました。
2つ目は通学です。行きと帰りの道の景色が違うため、どちらに曲がればいいのか分からず、母に電話で道案内をしてもらっていました。乗る電車も分からず、なんとか学校の最寄り駅まで行っていましたが、高校は1年で退学。通信制の高校に転入したものの、定期的な通学が難しく1カ月で退学しました。
その後は、通信制の高校から紹介されたHATCH(ハッチ)いわぬま(※1)に送迎を利用して通いました。現在は送迎のある就労継続支援事業所で仕事をしています。初めは緊張しましたが、すぐに慣れ、今では仕事に行くことが習慣になっています。
ADHD(※2)は目に見えない障害なので周りの人に分かってもらえず辛かったです。18歳の頃に知的障害とADHDの診断を受けましたが、その前に診断があれば進学先の選択肢が広がったのではないかと思います。
発達障害の方や家族の皆さんには、こんなことを大切にして欲しいです。
(1)早めに病院受診すること
(2)悩んだらどこかに相談すること
(3)発達障害の方の意見・話をしっかり聞くこと
(4)発達障害の方と家族がしっかり話し合うこと
※1 HATCH(ハッチ)いわぬま…ひきこもりの方のフリースペース。
※2 ADHD…注意欠陥多動性障害。
問合せ:社会福祉課
【電話】23-0509
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