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自治体の皆さまへ

野生鳥獣から農作物などを守るために

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宮城県川崎町

野生鳥獣の目撃情報は増加傾向にあります。
当町では、イノシシ、ニホンザル、ツキノワグマに加え、近年では、ニホンジカも目撃されています。
これまで野生鳥獣による人的被害は発生していないものの、農作物被害は増加傾向となっています。
鳥獣被害対策には、捕獲だけではなく、電気柵等の「侵入防止柵の設置」や野生鳥獣が近づけなくなるように竹やぶや下草の「刈り払い」による緩衝帯の形成などを組み合わせた総合的な対策が必要となります。
一人ひとりの取り組みが、野生鳥獣から農作物を守る対策となりますのでご紹介します。

・野生鳥獣侵入防止柵の設置状況

(1)寄せ付けない
野生鳥獣は、「安全」で「食物」がある場所を求めています。手入れの行き届いていない農地などは野生鳥獣にとって格好の「住みか」となります。「住みか」を確保した野生鳥獣は、田畑の周辺に放置された農作物や収穫しない柿などを「エサ」と認識し、被害が発生するとともに出没を増加させる要因となりますので、しっかり処分するようにしましょう。
また、周辺の雑草を刈り払いすることも重要です。見通しの良い環境整備を行い、安心して身を隠せる場所をなくし、野生鳥獣を寄せ付けない環境づくりを心がけましょう。

(2)侵入を防止する
電気柵やワイヤーメッシュ柵などの設置は、農地への侵入を防ぎます。しかし、侵入防止柵を設置しても、管理を怠ると対策の効果は激減します。そのようにならないためには、日頃から侵入防止柵周辺の刈り払いなどの管理に加え、漏電などが発生果が発揮されるようにすることが大切です。
※電気柵を設置する際の注意点電気柵は野生鳥獣に学習させる「心理柵」であるため、通電していない状態を学習させないように、通電させ続けることが大切です。

(3)個体数を減らす
川崎町鳥獣被害対策実施隊は、1年間を通して、農作物に被害をもたらしている鳥獣の捕獲や見回り活動を行っています。
捕獲の際には、事故などが起きないよう細心の注意を払いながら活動しますので、皆様のご理解・ご協力をお願いします。

◆隊長あいさつ
鳥獣被害対策実施隊隊長
生駒 純一 さん
川崎町鳥獣被害対策実施隊は、農作物被害を防止・軽減するため、町長から委嘱された53名(4月1日現在)の隊員で活動しています。
1年間を通して、農作物に被害をもたらしている野生鳥獣を対象に、追い払いや捕獲などを町や県から捕獲許可を受けて活動しています。
活動をしている中で、「収穫前に農作物を食べられた」「農地を荒らされて収穫できなかった」などの切実な声が聞こえてきます。農家の皆さんは収穫量が生活に直結するため、そういった方々の力になれればという思いで取り組んでいます。
野生鳥獣から農作物を守るためには追い払いや捕獲の活動に加え、農作物を生産されている一人ひとりの取り組みが効果的な対策につながると考えていますので、皆様のご理解・ご協力をお願いします。

◆川崎町が行う補助制度
◇川崎町有害鳥獣被害防止施設導入事業補助金
イノシシなどの有害鳥獣による農作物被害対策として、電気柵などを設置する経費の一部を助成しています。
対象者:
・町内在住の農業者または町内で耕作する農業者
・上記の者が3戸以上集まり、行政区等で一体となり電気柵等を広域的に設置・管理する団体
補助金額:
・個人…事業費の6/10以内(上限額30万円)
・団体…事業費の8/10以内(上限額160万円)

(令和6年度の変更点)
4月より、過去に補助金を受けて設置した農地でも、購入から5年以上経過後に再申請が可能となりました。

◇川崎町狩猟免許取得補助金
狩猟免許の取得に係る費用や川崎町鳥獣被害対策実施隊員として活動するまでの狩猟税、実施隊加入後の狩猟免許更新に係る費用を補助します。
対象者:
・川崎町内に住所を有する者
・有害鳥獣捕獲活動等に貢献することができる者
・町税を滞納していない者
補助金額:
・狩猟免許受験手数料(全額)
・宮城県猟友会主催講習会手数料(全額)
・狩猟免許更新手数料(全額)
・狩猟税及びその手数料(全額)
内容:
・補助対象は、わな猟免許、第一種銃猟免許のみ

補助金の詳細や申請は、農林課(【電話】84-2304)へ。

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