◆何でもやってみろ。いづでも帰ってこい。
◇2つの大きな災難
新しい年が始まりました。しかし、コロナ禍を乗り越え、久しぶりに親戚や仲間たちが集まった元日に、北陸地方で大きな地震が発生しました。
誰もが、13年前のあの日を思い出したのではないでしょうか。考えてみると皆さんは、20年という年月の中で、東日本大震災とコロナ禍、2つの大きな災難を経験。どちらも、皆さんの脳裏に焼き付いて離れないものになったに違いありません。
◇昔の人は言いました
「いつまでもあると思うな親と金。ないと思うな運と災難」
皆さんの着物やスーツのお金を出してくれた親は、死んでいきます。貯金も使えば、すぐになくなってしまう。そうかと思えば、いつ災難がやってくるか分からない。が、思わぬ幸運が舞い込んでくるときもある。人生は何があるか分からない。だからこそ、努力していくしかないと。昔の人の言葉は「流石(さすが)」です。
◇人口減少の中で
さて、この国の1番の課題は人口減少。皆さんが46歳になる2050年、人口は約9500万人、今より3300万人、25%が減少。この国は、どんどん人手不足になります。
それは、皆さんにとって、自分のやりたい仕事に就きやすくなったり、給料のアップにつながっていくこととなるのかも知れません。
これから就職先を選ぶ人も多いと思いますが、都会に出たら、可能性が広がるのでしょうか。自分のやりたいことは、そこにしかないのでしょうか。
◇大切な人のそばで
川崎町には仕事がない、という人がいます。しかし、地元の会社は人を求めています。「地元から採用したい」と経営者は口を揃えます。
川崎町に移り住んで様々な仕事をしている若い人たちがいます。川崎町の子育て支援は、宮城県内35市町村でトップクラス。この町で子育てをしたい、と移住して来る家族も少なくないのです。
ここに、大切な人がいることを、大切な人のそばで生きていく道もあることを考えていただきたい。
東北一の都市、仙台市まで車で40分。山形市へ25分。国道286号バイパスが完成すれば、もっと速く快適に仙台へ通勤することもできます。
また、町の役場は、40歳まで採用試験を受けることができます。様々な仕事をして採用される人がいます。川崎町は、様々な人々を受け入れて様々な人々とまちづくりを進めてまいります。
時々、思い出すのです。若いころ、父親(おやじ)に言われた言葉を。
「何でもやってみろ。どごさでも行ってみろ。……いづでも帰ってこい。」
皆さん、成人おめでとう。そして家に帰ったら、今日まで育ててくれた家族に「ありがとう」の一言を。
「何でもやってみろ!どごさでも行ってみろ!いづでも帰ってこい!」
川崎町は、いつでも皆さんを待っています。いつでも皆さんを受け入れます。そのことをお伝えしてお祝いの言葉といたします。
成人式にて
川崎町長 小山 修作
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