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自治体の皆さまへ

防犯防災特集 安全と安心を未来へつなぐ(2)

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宮城県東松島市

■命つなぐAED 電子地図で設置場所〝見える化〟
▽石巻地区消防本部 東松島市内には81台
突然の心停止に遭遇した場合、応急手当てを迅速化して救命率向上を図るため、石巻地区消防本部は本年度、「自動体外式除細動器」(AED)の設置場所を可視化してインターネットで見られるマップを作成しました。これまでも同本部ホームページに石巻地方の設置事業所や公共施設の一覧を掲載してきましたが、検索者がいち早く見つけられるよう公開しています。
AEDは、心停止時に電気ショックで心臓を正常な動きにするための高度管理医療機器。以前は医師など限られた人しか使用できませんでした。平成16年から一般人も利用可能となり、市民向け救命講習も開かれています。消防白書(令和3年版)では、救急車到着までの処置別生存率は、「119番通報のみ」8・2%、「胸骨圧迫」12・2%で、AEDと同圧迫を組み合わせると53・2%まで高まるとされています。
そのため昨今は公共施設や学校、福祉施設だけでなく、企業が社員の命を守る備えとして導入しており、石巻地方でも設置数が年々増加しています。同本部では、避難訓練や施設点検時に各所でAEDの有無を確認し、設置者の許可を得てホームページ上で一覧を公開。石巻地方424か所、東松島市内分も69事業所分81台の位置を地図で「見える化」しています。
心停止者への対応は、119番通報、心臓マッサージ、AED検索を役割分担することが効率的な対応とされ、現在地と設置場所を地図で瞬時に確認できれば救命率も高まります。
同本部警防課では「急病や発作などは屋内外問わず起きるため、普段からAEDの設置場所を把握しておくことが大切です。地図でわかりやすく表示しているのでぜひ目を通してください。新規の地図登録希望も募っており、応募用QRコードなどを利用いただければ」と呼び掛けています。

■命を守る第一歩は、あなたの行動から
火災、救助、救急。消防が駆けつける現場の状況はさまざまです。しかし、それらを未然に防ぐことや、日頃からもしもに備えることは、私たちにもできます。例えば消防署では、定期的に救急救命講習会の実施や、子どもたちを対象に火の取扱いについての教室を開催しています。一人ひとりが自分にできることを考え、行動することで、防げる火災、守れる命があります。

■第4回普通救命講習I(一般公募)
日時:2月18日(日)9時~12時
場所:女川消防署2階研修室(女川町女川浜字大原602-5)
対象・定員:中学生以上・30名(先着)
※定員となりしだい締め切り。
申込期間:2月1日(木)~9日(金)
※受講料無料。
申込方法:各消防署またはホームページ(石巻広域消防で検索)にある申請書で各消防署へ申し込みください。再講習の方は、受講申請時および講習日に修了証を持参してください。

問合せ:女川消防署
【電話】54-2119
石巻広域消防ホームページURL:【URL】http://isyoubou.jp/

■つなげ!救命の連鎖 初動対応とAED使用
心停止の可能性がある人を発見したら、(1)119番通報(2)胸骨圧迫・人工呼吸を含む心肺蘇生(3)AEDを用いた電気ショック(4)医療機関での処置―をいずれも迅速に行うことで、大切な命を救うことにつながります。
心肺蘇生とAED使用については、まず倒れている人がいたら周囲の安全を確認し、肩をたたいて反応を確かめます。「119番通報を!」「AEDを!」と助けを求める、または複数に対応する場合は役割を分担しましょう。
胸と胸部の動きを見て10秒以内で呼吸を確認。胸が約5cm沈む程度の強さで1分間に100回~120回のテンポで絶え間なく押します。AEDが届いたら、以下の手順で使用し、救急隊に引き継ぎましょう。

▽心停止の可能性がある人を発見したら
(1)119番通報をする
(2)胸骨圧迫・人工呼吸を含む心肺蘇生
(3)AEDを用いた電気ショック

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